小学校受験

年中・年長の指導

幼稚園、保育園に通い始め同年齢の子供達と触れ合い社会性が発達してくると、子供達は自然と他者を観察し、自分との比較を始めます。

A君は走るのが早くてカッコいい!
B君は恐竜の事を良く知っている。
C君は先生に「お集まり」と言われても、なかなか来ないで皆を待たせている。

そしてそれらがより発達してくると、自分はこうありたいと考えるようになります。この一人一人が持つ「素敵でありたい」「素敵になりたい」という気持ちに刺激を与え、伸ばしていくのが年(中)長の指導だと私は考えています。

では、「素敵」とはいったい何なのでしょう?そのイメージは人により異なりますし、当然目指すかたちも様々でしょう。「好き」と感じる事にとことん取り組み、目標を達成した時に感じる達成感は勿論ですが、自分の我を張らず、他者の意見を受け入れた時に感じる温かい気持ちや、「苦手だな」「ちょっと嫌だな」と思う事を避けずに立ち向かった結果、前進を感じた。また、知らない事が分かるようになった時にフッと感じる気持ちが素敵につながるものと考えます。

新しい一歩を踏み出しながら、子供達は今立っているところから少しずつ成長していくのだと思います。
手段・方法に決まりはありません。大切なのは子供達一人ひとりがその子のレベルで感じ,気づく事だと思います。大人はそのきっかけを作ってあげれば良いのです。

プリントを主とする知育指導も、巧緻性や絵画製作の分野も根底にあるのは同じです。子供たちの、その年齢までに培った価値観に刺激を与えてあげればいいのです。大切なのは、その時その子供に合った刺激が何なのか大人が見抜き、ねらいを持って活動を用意してあげる事です。そうすれば子供は必ず変わっていきます。

「こんな力を持っていたんだ!」
「こんな努力が出来る子供だったんだ!」
ご両親と一緒に子供の力を引き出し、伸ばしていくのが私の楽しみであり仕事です。

小学校受験指導主任 谷内 かおり