青山学院幼稚園で育つ価値とは①
白百合や曉星、青山学院、東洋英和は代表的な三年保育のミッション幼稚園です。
系列大学の無い曉星は当然ですが、カソリックの白百合やプロテスタントの東洋英和は系列大学進学率が低い大学受験校だけに、大学受験の結果が幼稚園受験にも影響するのは当然と考えて良いでしょう。
昔は無宗教系の日本女子大学附属豊明や、成城学園は学力不足でない限り系列大学進学を目指す高校の系列幼稚園でしたから、それを理由に幼稚園から入園を希望する家庭がほとんどでしたが、豊明や成城学園でも法人勤務や医師家庭の入園・入学が増え、その結果当然ですが中学や高校受験をする家庭も増加しています。
当然のごとく大学受験率も高くなり、大学受験校のイメージが薄い成城学園でも50%の生徒が大学受験をしているという報告を在学生の保護者から耳にするぐらいですから、戦後の私立附属生の進路も様変わりしました。
男子の中高受験率の高さが定番の学習院希望の保護者にとっての系列幼稚園と初等科の存在価値は何度も述べていますが、一時白百合幼稚園の人気に押され気味であった豊明幼稚園が、高学歴希望の家庭に再評価されてきているのも学習院と類似の理由のようです。
近年、青山学院初等部長を六年間勤められた中村初等部長が校長に就任される横浜英和や、浦和ルーテルは、青山学院の係属校となり志願者が急増していますが、それだけ青山学院大学の人気が高いという証明であり、当然のことながら他大学や中高受験など無縁と思う方も多いと思います。
しかしながら男子生徒の中学受験率は学年にもよりますが、年々高くなる傾向にあるのです。当会卒業生では、幼稚園や初等部から青山学院へ入学した男子生徒の中学受験は珍しくなく、早慶や御三家等の中高一貫校の入学例が多く、「そんなことが可能なのか?」と思うご家庭がまだまだ多いとは思いますが、成城学園や学習院同様「現実のことですから…」としか言いようがありません。
しかも、平均して受験準備を始めるのが5年生である事や(当然サピックス等の入塾も同時期です)、私立附属幼小の価値を高めている活動行事を全て参加した上での結果です。(それが入学条件ですから当然のことですが)
特に青山学院初等部は、六年後の中学受験でも好結果を得たであろう子供を選ぶ傾向が年々高くなっていると言え、一昨年からの個別テストから集団のペーパーテストへの変更は、よりその傾向を高めるであろうと予測できます。
では青山学院幼稚園ではどうでしょう。能力の高さよりも、育ちや人的魅力を中心に評価されて入園した幼稚園生も、能力が開花するのが少々遅れ気味ではあるかもしれませんが、幼稚園から初等部の九年間の学びで人的魅力が身についている上に、大学受験時には飛躍する子も多いのです。
附属幼小から大学まで通うことが主流ではない家庭が増加傾向にあることをお伝えしてきましたが、現在でも一貫校で大学卒業まで通い続け生徒がいなくなったわけではありません。
一貫校で育った子供の魅力は、私立や国立附属育ちの生徒達の成長を見守り、私立附属育ちの私的な知人友人が多くいた私には理解できるものですが、見逃しがちではあるけれども、子供だけでなくそのご両親や親族にまで影響が大きく、家系に大きな財産を得るようになる可能性が高いこともお伝えし続けなければいけないと思うのです。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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