カソリック附属らしいカソリック幼稚園 白百合学園幼稚園
雙葉は「幼きイエス会」、白百合は「シャトル聖パウロ修道女会」とカソリックも日本の仏教と同様に数多くの宗派があり、それぞれが個性豊かに日本国内に根付いています。
白百合学園は、東京の九段が有名ですが湘南を始めとして全国に八か所の姉妹校を有しています。北海道や東北の寒冷地が多いのが特徴ですが、我慢強さを身に着けた清楚で可憐な姿と学園の所在地のイメージがマッチしている気がします。
ある医大の教員に優秀な女医さんの出身校を訪ねた時、「白百合!しかも下の方の附属からの子!」の回答がありました。その答えを象徴するように白百合学園は医師家庭のお嬢様が多いのが特徴です。娘にも医療を志して欲しいと願う両親の条件に合う育ちの場と言えますが、何がその条件に合うのでしょう…
医師になる者が必ず通過しなければならない六年間の医学部生活、そして国家試験取得後二年間の臨床研修医生活…素人目に見ても厳しい労働環境に耐えうる精神力と向上心!
これらは白百合の育ちの中で身に付く人間関係に流されない自己肯定感。奉仕活動の豊富な実体験。生と死に向き合う宗教教育。机に向かう姿勢が身に付いた生活。ストイックな日々が心身を鍛えあげるものと想像できるのです。
白百合幼稚園に、信者の家庭と宗教に無縁の家庭が混在しているのは他のミッション校と同様です。病院勤務の医師家庭と法人等に勤務するご家庭の割合が高いので、机に向かうことが習慣になっている親のいる家庭がほとんどだと言えるでしょう。
白百合幼稚園は三年保育と二年保育の受験機会があり、今では希少価値となっていますが、二年保育は編入試験と言っても良い受験で、募集人数は15名でも年によって合格者数が異なります。
加えて、一次選抜(親子面接中心)合格者のみが二次選抜(知育考査)に進むことが出来るのも、幼稚園受験では極めて珍しい特色です。
白百合学園の保護者層は、戦後の高度成長期は、開業医と中小企業のオーナー一族や上野・浅草・日本橋近辺の商人家系が中心でしたが、法人勤務や勤務医を代表とする国家資格保持者がほとんどになりました。層が大きく変わったのですから必然として出身者家庭の割合が極端に少なくなりました。これは男子校の暁星幼小も同様です。
変わらないのはシスターによる宗教教育、そして個を中心としたモンテッソーリ教育です。その両方が自己へのストイックな姿勢を生み出し。他者との適度な距離を取りながらも協力し合うカソリック系女子校生徒の体質を生み出したと言えるでしょう。
白百合幼稚園の顔と言っても過言ではなかった川崎園長先生時代は、在園生の妹優先の選びや出身者優先の選びをせず、川崎先生の好む保護者層中心の選びが特色で、それが保護者層を大きく変化させたことは間違いがなく、出身者が少数であるが故に「白百合はこうあるべし」的傾向が強くなったように感じます。
しかしながら、現園長の広嶋先生は、指導歴の長い園長先生故の子供育ち重視の選びが特徴と言え、在園生の妹や出身者の割合が少々増えたように感じます。
湘南白百合出身者からよく耳にする、九段の白百合幼稚園を訪れたときに感じる保護者層や体質の違いは、昔も今も保護者層の変化が無い湘南白百合出身者だからこそ感じるものであり、同じでないことが保護者層を広げ、白百合学園全体の人材を豊かにする結果に繋がっていると確信しています。
当会の幼稚園受験クラスは、都内全ての高競争率幼稚園が対象の教室であり、志望校別の幼児教室が多くなった近年では珍しい存在ですが、園に相応しく通う意味のあるご家庭を見極め合格に導くことが得意です。
主任の榊原先生は幼稚園受験指導経験の豊富さ故に、親子に相応しい園を見極める事が可能な稀有な存在であり、近年の合格実績の高さの大きな理由になっています。
算国理社のプリント出題だけで合否が決まる中学受験と違い、幼児期の受験は、保護者の育ちや職業、家系等と園の属性の一致や、子育ての手の入り方による育ちの履歴も合否に繋がる奥の深い受験です。
白百合幼稚園や雙葉幼稚園、暁星幼稚園を代表とするカソリック系附属幼稚園受験に必要な「心の成長」は子供以上に親の学びによって可能となります。当会で子育てを学び、園に相応しい存在に成長してみませんか?
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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