小学校受験準備をブラッシュアップ
「私立小学校受験対策 附属小学校と家庭の属性の一致について(1)」
4月になると授業体験される家庭が再び増加するので、初対面のご両親と語り合うことも多くなるのですが、「属性の一致」についてよく質問されます。
志望校選択に於ける「附属小学校と家庭の属性の一致」について数多く述べてきたので、ご興味を持つ方も多いのですが、入学後に実感することも多く、初めての受験準備となるこの時期ですと、今一つ理解できないのも無理のないところかもしれません。
わかりやすい表現で申し上げるのなら、「どの地域が住みやすいか?」の理由に繋がる「地域住民や土地の風土や文化との合致に」と似ています。
・その附属幼小の教職員と在校生の保護者層
・過去の教職員や保護者が育んできた校風
・創立者の教育理念や宗教教育等が基となる校風
以上の条件が基になっている、一言で言えば校風と受験生のご両親の人としての相性だと思えば良いでしょう。
しかしながら、全国220以上の私立小学校や系列幼稚園全てが著しく異なるわけではありません。それを職業で例えるなら大枠で「業界の業風と平均的な業界人の姿」であり、詳細に見るなら「固有の社風と平均的な社員の姿」のようなものだと理解されたら良いと思います。
附属小学校の場合、合格難度有名校の中でも、合格ラインを超えた子供の合否に、保護者属性の一致が大きく影響するタイプの附属は、第一志望に選ばれやすい有名校ばかりです。
併願受験が普通の時代ですが、保護者の個性が強い濃い学校と、公立との中間にあたる淡い学校を混ぜて出願している家庭が一般的で、保護者属性の一致が重要な個性の強い濃い学校ばかりを併願校として並べるのは、全滅リスクの高い選択と言わざるを得ないでしよう。
しかも小学校との属性の一致は、両親それぞれが異なるケースが多いので、我が子の為にもご夫婦同士でパートナーの考えを理解し、謙虚な姿勢を互いに持つことが肝要です。
しかしながら、私のような相談相手が必要となるケースが多いのは、なかなか理想通りにはならないということなのでしょう。
夫婦何れかが私立附属幼小出身のケースは、一般的には羨ましいと思われるものですが、意外にも出身者でない方の属性の一致が無い為に、出身校を受けたのに不合格になるケースも多々あるので、併願校選びは慎重になるべきでしょう。
我が子が合格ラインに達しているのに、それが理由で不合格になりたくないのであるならば、「附属小学校と家庭の属性の一致」は無視できないものと肝に銘じるべきだと私は確信しています。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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