小学校受験準備をブラッシュアップ
「高い競争率をどう捉えるか…東京農大稲花小学校受験対策」
慶進会が創立された1964年頃の幼稚園・小学校受験事情と現在を比べて、受験の本質的なものは何も変わっていません。ただ、この二、三十年で受験家庭の層が広くなった為に受験者数が増え、競争率は上昇しました。
受験を目指す方にとって、競争率は気になるものだと思いますが、競争率の高低で合格難度が変化したような実感はありません。
不景気等の理由で平均競争率が上下したり、何らかの理由で各附属幼小の競争率の変化はありますが、歴史ある私立の小学校や幼稚園は、相応しい保護者と選びたい子供の実力に大きな変化は無いのです。
例えば、競争率が20倍を超えたことで話題になった東京農大稲花小学校は、競争率だけを見れば難関校の代表といえますが、併願校に選びやすい中学受験校の洗足学園や都市大付属、宝仙(一般)、精華と比較しても合格しにくさを感じることはありません。
これらの学校は、保護者層が微妙に異なるのですが、合格の基準となる「子供の総合能力」の平均値に大きな差は今まで感じたことがありません。確かに稲花小学校に合格する為の条件である「解答制限時間の短さへの対応能力」はありますが、だからといって総合力が高いとは思いません。
それよりも、出願書類の記述要求の方が印象的であり、ご両親選びへのこだわりが東京農大稲花小の特色となっているように思います。
加えて、親が出身者とか、兄や姉が在学中等々の条件も優先されませんから、結果的に子供達の実質競争率は二~三倍程度であり、他の有名校も含めて昔も今もそう大きな変化はないものと思っています。
結局、子供の合格条件は、考査時に実力を出せる精神力と考査期間を乗り切る体力を身に着けているかが、大きな分かれ目になっているように思います。
合格する子供は39度の熱を出しても、目一杯力を出し切ります。気合というのはそういうものです。
毎年少数ですが、どのような環境の変化でも対応可能な図太い神経を持った子供がいます。でもそれは学校に認めてもらいたいという子供の意識から生み出されるものなのです。
それは教師と両親が導き出すものです。自分の意志で受験を決めない小学校受験なのですから当然です!
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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