「劇的変化を生む年中期の宿泊指導 暁星小・成蹊・早実・立教・幼稚舎・横浜初等部…」
年中児の保護者が、子供と離れて生活する寂しさを乗り越えて宿泊指導に期待する理由は何でしょう?
年少期から年中期は、幼稚園や教室などの習い事に接して、性格や行動面を客観的に判断する機会が多くなります。当然ですが、改善したいと考える点が見えてくる時期です。
ところが、そう簡単に改善できないことを親は知る事になります。私達の仕事は受験だけでなく子育ての相談をされるのが日常ですから、資質や気質に応じた「子供への手の入れ方」についてアドバイスもしますし、お預かりできるのであれば教室の集団指導を通じて修正したい点を改善します。それが仕事ですから当然の事です。
但し、週二回の授業を一か月間続けた程度では、子供の表情や動きが良くなることはよくありますが、劇的変化を生んだと喜ぶのは早すぎです。保護者はこの程度の回数でも変化を期待するものですが、遺伝的要因や子育てを通じて身につけたものを、その程度の刺激で劇的に変化すると考えるのは、あまりにも性急すぎるというものです。
最近は新入社員が入社後一年未満で、この職業や職場は自分にマッチしないと決めつけて退社する例が多いようですが、子供の成長についても結果を早く求め過ぎる傾向の保護者をよく見かけるのは残念です。
子供を預かってから一か月は、子供を観察し理解する期間です。その様子を基に手を入れ始めます。その後に劇的に変化する子供もいれば、緩やかな変化をする子供います。これは器用不器用よりも「素直さ」の差が大きいと思います。
加えて保護者…特に母親の関わり方も影響が大であり、教師が手を入れているのに、ご家庭でその効果を妨げてしまうような接し方をしてしまうケースもあります。
私達が、幼児教室50年の歴史の中で40年以上もサマースクールを継続してきたのは、年中期までの育ちで出来上がった姿を、短期間で改善する可能性が大きいからであり、しかもそれが保護者不在だからこそ劇的な変化を生む事を経験で知ったからです。
「三つ子の魂百まで」と言いますが、三歳までに子供は一生の原点となる「人となり」を身につけてしまいます。「そのうち何とかなるよ…」「いつか変わる筈…」よく保護者から聞く言葉ですが、同時に「待っていても変わらないんですね!ずっと変わると思っていました…」これも年中期を過ぎた親からよく耳にする言葉です。
実は小学校高学年や中学生まで待っても同じです。大抵の親は自分の幼少期の姿を知らない為に、いつから自分がこうなったかを理解していないのかもしれません。自分の両親に確認してみたら良いでしょう、三歳ごろからの原点の姿は何も変わっていないことを知る事になります。
もし、劇的に変わった時期があるのなら、それは親からの影響では無く、生活の場や人的環境の大きな変化が原因で起きたことを知るでしょう。父親の海外転勤などが典型的な例です。
学生が社会人として親元から独立して初めて大人になっていくのと同様に、「幼児期に親から離れて生活する」機会は長ければ長い程劇的な効果をもたらします。
先日、サマースクールガイダンスに来られた年中児の母親は、一週間以上の幼児合宿を探していたが見つからず、ある方から当会のサマースクールの話を聞いて来会されたそうです。可能であれば10日間が理想とおっしゃっていました。
実は私達のサマースクールは二週間の日程で始まりその後10日間の時代を経て、バブル崩壊後に費用面で負担の少ない一週間に変更して二十年以上となっています。
10日間の効果を7日間で生み出すために、自前の合宿所を那須高原に建てました。東北の震災後、山中湖に合宿先を変更しましたが、旅行色の薄い「生活を共にする」合宿度をより高めています。
当然ですがサマースクール後しばらくすると、親に頼らず自分で考えて行動する自信が生まれ、生活面の発達が著しくなります。何よりも、他者との協調性や積極性を代表とする心の成長がこの7日間の合宿生活の魅力だと思います。
七月初旬の参加者説明会まで、お申し込みは可能です。どうぞガイダンスに参加されて、これまでどうしても変えられなかったものが改善する理由や、子育てのヒントを学びに来られませんか?
私がお相手致します。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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