幼小受験準備をブラッシュアップ
「自然な対話が可能な子供を育てよう」
私は幼稚園受験、そして小学校受験と子供の面接指導を長く続けてきました。
例えば「お母様の作る食事で、好きな料理は?」「うーん、オムライス…あっ、ハンバーグも好き!」
この答えを聞いて「はい、オムライスです。それとハンバーグも美味しいです」のように言い換えさせてはいませんか?
それとも…「はい、ブリと大根の煮物です。それと家族皆で作る餃子です」のように、手の込んだ家庭料理や「皆で作る」を強調した答えをさせていませんか?
「はい」「です」を日常的に使っているのなら良いのですが…無理に言わせてませんか?
時々、数秒経ってから「…です」という子がいて、それはそれで微笑ましいのですが…他にも一々「ありがとうございます!」や「よろしくお願いします!」大きな声で言わせるのも止めて欲しいですね。
「変な癖や聞こえの良いお答え」…何でこのようなものが常識としてまかり通っているのでしょうか?
自然で良いのです。とってつけたような「です」や、意味なく言っている「はい」は必要ありません。子供らしくないのですから。
家庭で自然に身についた言葉になっているならともかく、無理やり言わせた言葉は、幼児は続けられないものなのです。また聞こえの良い答えを狙って、凝った料理名や行ってもいないことを言わせるのも考え物です。
そういう指導や受け入れてしまう事が、おかしい事だと気づくべきです。自分たちの育ちや、暮らしぶりに沿った言葉や内容で良いのです。どんなに繕っても、実際の考査では全てを見抜かれてしまうものです。
そんな陳腐な指導などよりもっと大切なのは、対話の楽しさを子供に実感させる事」です。
だから最初に「良い答え」を用意して、覚えさせるなどの指導は厳禁です。活発な会話をしていた子供でさえ固まってしまい、言葉少なくなります。
子供は「自由に発想し、自由に発言できるから魅力的」なのです。大人の浅知恵で歪な子供に仕立ててはいけません。
残念ながら、長い指導歴の中でどれだけ妙な癖がついた子供に出会ってきたことか…そういう子供特有の「これでいいの?」のような上目遣いの表情…最近は幼稚園受験をした子供にも目立ちます。
もしそういう姿になってしまっていても、通常は二~三か月で元に戻せます。でも重症は半年かかりますから、早く気付いて欲しいのですが…
生き生きした本来の子供の姿を求めてみませんか?それが合格する子供の真の姿ですから。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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