幼稚園受験準備をブラッシュアップ
「雙葉・田園雙葉・学習院・暁星・白百合 二保幼稚園受験を目指す方へ」
上記の二年保育を代表する幼稚園を目指す家庭は、1986から始まり1991年に終焉を迎えたバブル期前は、三年保育の幼稚園には「色が付くことを嫌って」通園させませんでした。入園から半年程度しか経ってない時期ですから、さほど染まってはいない筈なのですが、よく耳にしました。
しかしながら「親自身の手で我が子を育てる事の大切さを理解していたから」と考える方が多かったからとも言えるでしょう。
*バブル期前は幼稚園・小学校受験がポピュラーではない時代でした。
当時は、その代わりとして現存する波多野ファミリースクールや、廃止された枝光会研究所・桐花会研究所のような週に二~三日間のプレ幼稚園を利用される家庭が多かった事を記憶しています。
当時は、成城学園、青山学院、日本女子大豊明(三保・二保)、暁星、学習院、雙葉、田園雙葉、学芸大竹早等々…二年保育受験が中心でした。
現在は、三年保育からの附属が主流になり、プレ幼稚園の存在理由が薄くなりました。ワーキングマザーの子女の受験も一般的になり、隔世の感があります。
世間で思われているほど、幼稚園出身者を優先にしているわけではなく、常に新しい血も加えようと考えているため、三保の青山学院等と同様に学習院や雙葉などでも出身者の不合格は珍しくなく、白百合、暁星は特に無縁の家庭の割合の高さが目立ちます。
その理由については他の発信でお伝えしているので、今回は触れませんが、私立附属幼小に無縁の方ほど縁故者中心という誤った認識を持っているのは、幼児教室からの誤った情報発信が原因となっている事は否めません。
しかしながら、合格されている無縁家庭と出身者家庭の保護者の姿に類似性を感じるがために、無縁家庭の保護者が出身だと思われたり、何か縁があるのだと決めつけられてしまうのも確かです。
「そうではないんだけどな…」と困惑するご両親を数多く見てきた私は、ずっと「幼稚園受験は無縁者中心です…合格発表が終わったらわかりますよ」と伝え続けてきました。
では「出身者の合否の分かれ目は?」と問われたら…最も多いのはパートナーがその園とマッチしないケースが多く、次は出身でありながらそこで育った価値観をよく理解しないまま、甘く考えて考査に臨んでしまった例でしょう。
カソリックなどでは、出身者やその親(祖父母)が、様々な方法で合格に向けての活動等をするのは好まれない傾向にあります。出身者だけに良かれと思って行動してしまう方もよくいるようですが、全て神様のご意思ですからと考えて自重するのが賢明です。
出身者であろうと、初めての挑戦であろうと、二保の受験準備で磨かなければならないのは次のような点です。大切にしてください。
①現在の親力のステージを上げる。
*人間性の魅力や親力を磨き、コミュニティの一員として、他者を受け入れ協力する姿勢を持つよう心掛ける。
②発達度や能力よりも、育ちの魅力や社会性の発達を身に着けることを心がける。
*曉星幼だけは一年上の発達を目指す必要あり。
③創立者の理念や宗教教育の価値を家族が理解し、何故それを我が子の育ちや保護者の成長に必要なのか?両親それぞれが明確にする。
*幼稚園から附属に通わせることの価値観が曖昧なまま面接に臨むと跳ね返されます。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
〒102-0084 東京都千代田区二番町9-2日興ロイヤルパレスB1
Tel 03-3265-7774 / Fax 03-3230-4737
コージアトリエ『ご家族で取り組むお受験スタイル』 - YouTube