小学校受験準備をブラッシュアップ
「難関校揃い!ペーパー5~10枚出題校の考査の特色」
ペーパーの枚数の違いを大雑把に分けると、大体三種類に分けられます
⑴ペーパーは2~3枚程度と少な目で、行動観察・運動・絵画制作・巧緻性の割合が高い。
⑵ペーパーは5~10枚程度で、個別・行動観察・運動・絵画制作・巧緻性とバランスよく配分。
⑶ペーパーは10~20枚程度と多く、少なめだが個別で知識や言語発達、行動観察・運動で社会性と身体能力も確認する。絵画制作等の創作系はあまり出題されない。
前回は、ペーパーだけに偏った学習ばかりをしてきた子供ではなく、他の領域でも非凡な子供を選ぶ為に成蹊や早実、筑波大附属などは⑴の考査方法を選択していると述べました。
では、⑵の考査方法の附属は、どのような考えでペーパーを出題しているのでしょう…
ペーパーを5~10枚程度の出題といっても…
①ペーパー、個別考査、絵画制作、巧緻性、行動観察、生活力等々の一通りの総合考査を二日間で行う立教女学院・雙葉学園や、一日のみで行う白百合学園・聖心女子学院のような都内難関女子ミッションスクール
②ペーパー考査日と行動観察日を明確に分けて二日間の総合考査を行う青山学院(青山学院は令和三年度の考査から個別考査を止め、ペーパー考査に変更されました)
③一日入園形式で子供の育ちを見極める考査を行う、田園雙葉や横浜雙葉のような女子ミッションスクール
④一次でペーパー考査のみを行い、合格者のみ二次考査で個別や行動観察を行う曉星、慶応 横浜初等部
⑤一日目にペーパー、行動観察、運動を行い、合格者のみ二次考査で個別、行動観察、制作、巧緻性の考査を行う桐朋小
上記のように様々ですが、伝統校ならではの質の高い教育環境に相応しい子供を選ぶために、ペーパー偏重ではないバランスの良い発達を見極めようとする意志を感じます。また、学校に干渉しすぎず、学校や他の保護者と適度な距離を保てる家庭を好みます。
対して、立教小・学習院・幼稚舎・成城学園などの学校は、両親の家系や家業を受け継ぐ宿命を持つ子供達の割合が多いだけに、敢えてペーパーを使用しないで育ちや個性を見極める考査方法をとっています。個性豊かで存在感のある親や親族を大切にしてきた学校ばかりですから当然です。
しかしながら合格者の多くは、ペーパー出題校にも合格できるだけの力量を持っています。やはり幼児期の受験は総合力を身に着けている子供が合格しやすいのです。
当会の小学校受験クラスは30人以下限定の一クラスですが、併願受験を通じて例年40~50校の合格結果が出ています。その理由は一カ月お通いになればわかります。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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