幼小受験準備をブラッシュアップ
「本番度胸をつける」
受験まで、まだ8~9か月もあるのに本番度胸…?と思う新年長の保護者は多いでしょう、幼稚園受験の保護者などは、多分考えたこともないでしょうね…
でも、幼稚園受験で固まってしまった子供を前に茫然とした経験を持つ保護者はけっこういる筈です。
親子で面接に臨んで一言も述べなかったり、パパかママに甘えてダラダラした態度をとったり等の経験をしたかもしれません。
「家や教室ではそんなこと一度もなかったのに…」 考査会場に行ったけれども考査に参加していないのと同じ状況に陥ることなどよくあることです。 ただ、予想していなかっただけです。
我が子や自分達のせいではなく、他者のせいにするなどの被害妄想的発想になる親さえいる始末です。親としての力量不足ここに極まれりですが、社会人として活躍し成長期にある親の割合が高い附属受験だけに、怒りの矛先をどこにぶつけてよいかわからないのも理解できます。
パートナーのせいにするのだけはみっともないですからやめて欲しいものですが…
でもほとんどの場合、「考査会場で突然豹変して困惑」という場合が多いのです。小学校受験では、いつもと変わらないように見えても、力量を発揮できずに考査を終了するという結果になることも多々あります。
考査では、初めて会う子供、教職員、保護者…そして初めて訪れる考査会場…という初めて尽くしの特殊な環境に置かれます。保護者でさえ、不慣れな環境下で不安になるのですから、人生経験の浅い子供達なら猶更です
人は遺伝で受け継いだ気質や資質に支配されています。力量を発揮する為に必要な「本番度胸」の有無もその一つです。
遺伝に支配されている以上、修羅場とまでは言いませんが平常心でいられない考査現場は、各子供達が生来の気質が露呈しやすい状況です。
中には教室より考査の方が結果を出せる少数派の子供も存在するのですが、初の受験経験は全く反対の結果を出すことも十分に考えられるのです。
小学校受験で、十月に実施される神奈川、埼玉、千葉の志願校を甘く考える方がよく見ますが、補欠や不合格の結果を見るまでの余裕に過ぎません。親子共に目の覚めてよい結果ですが、胡麻化さずに結果を伝え一晩泣かせるショック療法も大いに効果があり、なんとなくふわふわした状態から脱却させる親の力量と言えます。
反対に十月まで何となく力量を発揮できずにいた子供が見事合格し、そこからうなぎ上りに自信をつける子供います。東京以外の受験は、幅の広い総合力が身についていないと合格の二文字が遠のいていく受験です。ここで力量を発揮できたという自信は我が子を独り歩きさせます。
我が子と両親の本番度胸により、「腹が据わった状態になるか否か」は初めての考査を経験しないとわからないものなのです。しかしながら全ての家庭にとって必ず初の考査があるのです。
競技なら試合経験です。ミュージシャンなら公演経験です。披露宴のスピーチだって経験数でしょう。
自身をつけるために練習を繰り返しても、幼児の模擬テストを受け続けても、残念ながら本番度胸は本番でしか身についていかないのです。
生まれつき腹が据わった性格の人は必ずいますし、緊張感がないと本領発揮できない人もいます。これは幼児期の受験で既にその片鱗を見せます。
関東では神奈川県や埼玉県や千葉県の入試が9月及び10月にかけて行われますから、不安なのであれば数校受験して本番の受験に慣れ、11月以降の学校で実力を出せるようにするのがマネイジメントです。意外に、子供より保護者の方が効果があるかもしれませんよ
区や市等の地元の大会⇒都や県の大会⇒国体⇒アジア大会⇒ワールドシリーズや五輪…のようにステージを上げながら実力をつけていくのと同様の戦略を立ててみませんか!
私個人は一発勝負が好きですが、考査はそう甘くないのです。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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