幼小受験準備をブラッシュアップ
「志望校(園)決定へのプロセス」
附属幼小受験を目指す家庭の志望校(園)決定へのプロセスには二種類のタイプがあり、一日体験や受験相談などの場で保護者がどちらのタイプかを私達は掴む必要があります。
⑴幅広い附属の説明会等への参加を重ね、私立附属の保護者や出身者からそのイメージを掴み、私達プロの意見を参考としながら相応しい附属を絞り込むタイプ。
⑵教室等に通う以前に志望校(園)を決めている。その志望校(園)へ合格するための準備以外にはわき目をふらないタイプ。
私の教室では、割合的には⑴のタイプの方が多く、その為に面談機会が多くなります。中には毎月のようにご夫婦で面談に訪れる家庭もありますから、私や主任の年間面談回数は相当なものになります
保護者面接を重視する知名度の高い附属は、この附属に通うべき家庭かどうかを確認するための機会として面談を行っています。
①ご両親それぞれの育ちや家系、職業や活動歴を含む素性と特性。
②この学校(園)の教育理念や方針を理解しているか。
③附属幼小の育ちに何を望んでいるか。
④保護者の学校への向き合い方と接し方についてどのように考えているか。
⑤保護者になることが、どのような価値を生むと考えているか。
⑥この附属小(園)にどのような貢献をしようと考えているか。
⑦我が子の気質や資質、行動、発達状況を理解しているか。
⑧これまでの育ちの履歴を通じて受けた影響についての理解。
⑨通学・通園経路、方法についての確認。
⑩不測の事態への対応についての確認。
⑵のタイプは、知り合いや親族が通っているだけで選択する家庭や、附属幼小が育ちを磨く人格形成の場であることへの理解が浅い家庭が多く、職業選択に向けての最終学歴重視の為の志望校(園)選択になっている家庭をよく見かけます。
父母の意見が合わなくなるなどの理由で、受験直前期になって志望校(園)に対する迷いが生じたり、志願校(園)が増えても研究不足の為に、願書記入や面接対策で苦労するケースも目立ちます。
子供の学力のみに特化した考えであるならば、附属幼小を選ぶ必要はないですし、親にとっての学びや人的影響を得る場としての価値観のないままに選択をしてしまう為に、通ってみて違和感を感じ続けるケースも目立ちます。
⑴のタイプは、私立・国立附属幼小の育ちを知らず、その価値も十分に理解していないからこそ相応しい場を得るための時間を惜しまない方が多く、納得の上で志願校(園)を決定されるので、受験期の迷いも少なく幅広い合格結果を得るケースが多いと思います。
附属園や小学校の教育には良きサポータとなるご両親の存在は大きく、近年は私立の附属でもクレーマー的存在の保護者が増加していますから、附属の先生方の親を選ぶ目もより重要な時代だと思います。
附属幼小を目指す方は、当然ですが上記の確認事項をクリアしなければ、不合格の可能性が高くなることを忘れないで欲しいのです。
子供の実力があるのに何故合格しないのか!と受け入れられない思いが生じたり、親自身が自信喪失となる可能性を避けるためにも、私立や国立の附属幼小の育ちの意味をよく理解する姿勢持つべきです。
下記の学校は⑵の家庭で併願校として選ぶ事の多い小学校ですが、本人の力量重視で保護者の属性よりも、授業見学などを通じた教育内容の理解や、その学校を軸にした中~大受験準備の姿勢を持ち、公立校の生徒にありがちな予備校中心にしない事が肝要です。
・西武文理、浦和ルーテル、国府台女子、さとえ、森村学園、桐蔭、カリタス、光塩女子学院などの大学受験校。
・国立学園、都市大付属、宝仙、目黒星美、洗足学園、精華小のような中学受験校。
これらの学校は⑴の家庭でも併願校として受験することが一般的で、受験者数も多いですし考査内容もペーパーなどを使用した出題の比重が高く、知名度の高い附属への子供の合格条件を満たす基準となる附属と言っても過言ではありません。
このような学校を併願校として、志望順位の高い知名度の高い学校を選ぶためのプロセスには、学校を理解するためのアンテナの張り方と熟慮が必要であることを、申し上げておきます。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝 〒102-0084 東京都千代田区二番町9-2日興ロイヤルパレスB1
Tel 03-3265-7774 / Fax 03-3230-4737
http://www.keishinkai.ne.jp/
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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