お茶の水女子大附属小学校の合否発表も終え、筑波大学附属小学校の第二次選抜(検査)が近づいてきました。
私の教室は私立志望の家庭がほとんどなのですが、第一次考査(抽選)の通過率が男子37%女子46%と高い為、私立附属受験を終えたご家庭が例年10名程度の範囲で抽選に臨まれます。
抽選は通過したけれども、二次を受験されない家庭もあるので、外部生も加わって「国立大学附属小受験準備講習」の受講生は例年10名以内の少人数となっています。
週3回(計13回)の指導を受講される子供達の最初の一週間の様子は、以下の三種類に分類されます。
⑴私立受験好結果の勢いを残し、聞く力・思考力・行動力に長け、取り組む姿勢を維持している子供。
*11月下旬の慶応横浜初等部に向けて準備を続けていた子供に多いが、合格の二文字を頂いた後もご両親が浮足立たず、平常時と変わらぬ姿勢を保っている家庭の特徴と言えます。
⑵東京都の11月私立考査に向けて10月末に仕上がっていたが、11月からの考査を経た二週間で力量や気力低下状態になっている。
*その理由として最も多いのは、合否結果を受けてご両親の精神状態が悪くなり、敏感な子供がその影響をもろに受けてしまっているケースです。結果が良くて浮足立っている両親からの影響で力量や気力低下状態を起こしているのとは別物ですが、以前の力を発揮できなくなっていることに変わりはありません。
⑶私立受験準備をしていないご家庭が抽選に通り、初めて幼児教室等で講習を受講される子供や、家庭だけで国立附属受験準備をしてきたため、集団の中で力量を発揮する術を持たない子供。
*附属小学校受験は「集団の中で力量を発揮する為の経験」を相当数こなしていないと合格率がかなり低下する受験です。私立受験準備をしていないご家庭は過去問中心の準備をされているケースが多く、総合力が身についていません。たとえ過去問が出来るようになったとしても、経験の少なさ故に類似問題が出題されても対応できなかったり、聞き取り力不足の子供が多いので結果に繋がらないケースが多いのです。
⑴~⑶の状態にある子供を、四週間かけて筑波やお茶の水、学芸大学附属各校の考査に臨める子供に育て上げたわけです。私立の繰り上がり合格で抜けた数名の子供もいましたが、今年も初期状態から四週間の時を経て、会員生の中に明らかに10月末の頃より良い状態に成長した子供がいました。
まだまだ伸びしろのある子供が、受験の機会を通じて著しく成長するのと同様に、国立附属受験指導を通じて、聞き取り能力が著しく向上したり、浮ついた様子が消えて明らかに落ち着きを見せたり、様々な理由で元気さを失っていた表情が明るくなり、生き生きした子供になったり…等々の変化を確認しました。
受講回数の多い子供の方がそのような状態になるのは当然ですが、国立附属受験対策講座を設けている教室も多く、合格を願うご両親がいくつかの教室の講座を並行して利用されるのも無理のない事なので、この一カ月間の準備に関してのマネイジメントはご家庭に任せています。
ご両親同様、合格の二文字を掴んで欲しいのが私達教師一同の願いです。
良き結果の一報をお待ちしています。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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