4歳以降の子供に手を入れる…part1
「親離れ、子離れを意識した子育てにスイッチを切り替える」
保護者が主体の子育ての時期と言える『1~3歳までの子供に手を入れる事の大切さ』について過去13回の発信をしましたが、4歳以降の年齢になると、保護者からの影響よりも保育園や幼稚園、児童館や公園で出会う他の子供達や大人達からの影響度が高まっていきます。
小学校受験を目指すご両親にとっては辛いことですが、この時点で親離れ、子離れを意識した子育てをされないと、後々心労が重なる日々が訪れることになりますので、申し上げておかなくてはなりません。
しかしながら男の子に対する母性や、女の子に対する父性に関しては本能的なものであり、頭では理解しているのだけれども、「どうしても厳しく出来ない…」「褒めてばかりで叱ったことが無い…」「子供の先回りばかりをしてしまう…」「親の良い面だけを見せてしまう…」等々…「可愛いが故に、愛しているが故に出来ない!」親が増えているのが現実です。
私も親ですから、気持ちはよくわかります。でも、そこを切り替えていかなければ子供の依頼心はいつまでも強いままですし、親は子を救うだけの存在のままになってしまいます。
我が子は既に親元を巣立つための修行の場に身を置いているのです。その場で他者からの影響を受け社会で生きていくための知恵を身に着けているのです。
・身に着けてきたものを生かし伸ばさず、家庭の流儀に戻してしまい、成長を止めてしまうような接し方をしていませんか?
・親離れ、子離れをするために必要な、「適度な距離感」をもった接し方をせず、常に自分の見える範囲内で子育てをしていませんか?
・我が子の発する声を無視して、一方的に語り続けていませんか?etc.
子供の成長を促さず、反対に成長を遅くしてしまう子育ての例は数多く存在しますが、3歳まで順調に手を入れて育てた子供でも、他者からの影響が大きくなる4歳以降の子育ての切り替えスイッチを入れ忘れると成長は著しく遅くなります。
年齢の条件を満たしていれば必ず入学できる公立小に通うなら、成長速度の差は気にせずとも、10歳頃には差が少なくなるので良いのですが、能力や心の成長が小学校二年生程度まで成長させないと結果に繋がらない附属小学校を目指すご家庭には、「そのままでいいですよ…」とは言えないのです。
テーマ「4歳以降の子供に手を入れる」は、幼稚園受験適齢期を過ぎた4歳児の子育てと、小学校受験で成功する親の在り方や指導について2020年一月に発信したものですが、次年度受験を予定しているご家庭に是非読んで頂きたく再発信します。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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