6月から7月にかけての年長クラスは、子供が受験生としての意識を身につける時期です。年長クラスの生徒にとって夏の成長が著しいだけに、この時期に意識や受験をする覚悟が無いと、仕上がりが遅くなります。
9月は保護者が願書提出や面接対策、説明会参加などで落ち着かない日々が続きますから、年長児たちの成長が一旦止まってしまうかのように感じることが多いのです(早生まれはこの時期が伸び時ですが…)
でも焦る必要はありません。願書提出も終わり、日程もほぼ判明する10月になると再び夏の状態に蘇るものです。
横浜雙葉を皮切りに神奈川の考査が始まり。埼玉県や千葉県の考査も続きます。この時期に本番を経験し、結果が出なかったとしても、子供を信じて11月からの東京との附属小受験に向けて最後の磨きをかけてください。
10月は、経験したことがないような推理系の問題をやりすぎたり、「追い込みだ!」と思って、家庭で過ごす時間全てを準備に費やすと、子供たちは疲弊し再び能力低下が始まります。
東京都の附属小が本命なのであれば、10月に能力低下を起こすのは避けたいところですから、10月初旬から10月末日にかけて、徐々に向上させていくのがコツですね。
最後の仕上げで過去問中心になるご家庭も多いとは思いますが、過去問の出来不出来や、附属別テストの結果で一喜一憂を繰り返し、子供との関係が悪くなれば、当然家族の不協和音が生じますから、過去に学習した問題に向き合い、出題方法を変えながら繰り返し学習をする方が良いと思います。
適度に制作や絵画、巧緻性出題を挟んで、楽しめるような準備も必要です。10月に模擬テストに参加しすぎて疲弊しないようにするのも親の姿勢として需要です。
全ての子供が、順調に考査の日を迎えるわけにはいきませんし、親も悩みや不安を抱えながら考査の日を迎えるものです。一つ合格が出ただけで、一気に精神状態が良くなるのも小学校受験ですから、我が子を信じて両親自身のステージを上げる努力を続けて欲しいと思います。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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