11月29日(月)慶應横浜初等部の合格報告が届いています。
私立小学校受験の最後を締めくくる慶応横浜初等部は、11月11日(木)に行われた一次考査で、幼稚舎合格発表(13日)後の16日に、募集人数の三倍(女子の方が高め)の合格者を発表します。続けて二次考査は21日~24日(内一日)に行いました。
横浜初等部の二次考査は以下の行動観察中心の考査です。
近年では①課題制作や課題画②制作作品を利用した遊びや、道具を使った集団遊び③運動能力(サーキットトレーニング中心)の三つの内容で行動観察中心の考査を行っています。
一次考査(ペーパー)で三倍までに絞り込んだ後、二次考査で合格者を決定しています。
「幼稚舎と横浜初等部の両方に出願すると一方しか合格できない…」のような都市伝説が流布されているようですが、当会では男女共に両方合格する子供が過去にいましたから、信用しない方が良いでしょう。
当会の会員では、幼稚舎志願者が少なめで(特に女子)、横浜初等部の方が多めの傾向が最近続いています。大学受験志向の高学歴の共働き家庭の割合が近年高めで、大学受験志向の生徒が大半の系列小学校(大学附属でも同様)を第一志望にされる傾向故の選びなのでしょう、志願をしても欠席する家庭も目立ちます。
横浜初等部の考査日程が遅い為、東京都の有名附属に合格している子供でも、中途半端に間が空きすぎるために一次で不合格になる事もあり、10月末のピーク状態を維持する事の難しさを感じます。
11月末の学芸大附属各校や、12月中旬のお茶の水女子大、筑波大附属の方が、能力を引き上げ、受験に臨む意識を持たせる為の時間が十分にとれるので、緊張や幼さ故に十分に力量を発揮できなかった子供にも大いにチャンスがあります。
十分に準備期間をかけ抽選を通過されたご家庭は、親が最後まで諦めず挑戦する意識を高めて欲しいと願っています。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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