11月6日(土) 日本女子大豊明幼稚園の複数合格報告が届きました。
一昨年、羽路久子先生が新園長に就任された豊明幼稚園の本年度の結果は、たまたまですが良い結果になりました。
三保・二保附属幼稚園の考査は、生活力や社会性の発達を通じた「子供の育ち」そして最も大切な「心の成長」を中心に選抜されますが、母親の就業率も高く、雙葉や学習院と同様に学問を大切にする家系に好まれてきた豊明幼稚園(三保)は、知育発達の良さも選びの条件として重視されてきた幼稚園です。
ただ、長年子供の考査結果後に両親面談を行ってきた豊明幼稚園が、昨年は考査前に両親の面談を済ませる方式に変更されました。これで考査後に保護者面談を行うのは暁星幼稚園だけになったのですが(暁星幼稚園も本年度から同様に変更)、この変更によって「両親の絞り込み優先での子供の選び」になるであろうとの予測は、当然生まれるわけです。
昨年の豊明幼稚園の当会の結果は、女子5名・男子1名でした。(全て出身者の子女ではありません)
毎年のことなのですが、何故か志願者が多く、合格者が目立って多い附属幼小が一つか二つ現れます。昨年は、横浜雙葉小と田園雙葉小でしたが、今年は日本女子大附属豊明幼稚園のようです。
本年度は、8名の女子が受験し、補欠を含みますが8名の合格報告が届きました…
白百合の複数合格者と重ならない結果でしたが、これは毎年の事で見事に住み分けができている印象です。
多くの幼児教室は、○○小専門、△△幼稚園専門的な教室が多いようなのですが、昔は当会のような全ての幼稚園や小学校対応…何でも屋的な教室が主流でした。
いつの頃からか、「どこそこの附属に強い」的な印象が強い教室作りが主流になってきたようです。他にも受験絵画造形教室、受験体操教室…幼児の受験がポピュラーになっていく過程の中で数多くの専門教室が生まれ消えていきました。
私の教室は全ての附属幼小対象であり、「絵画・造形・制作・巧緻性」「集団遊び・運動・リトミック・指示行動・社会性・生活力」「言語・発想力・他」の全ての領域、分野での集団・個別考査対応指導を行っている「生きた化石」のような教室です。
元々、「幼児期の子供達の成長を導く為の幼児教育」を、幼稚園とは異なる手法で行う教室であり、「学ぶ姿勢や意識」を集団で身に着ける場として始まり、結果的にそれが考査準備として有効であっただけです。
ある時期からは、「ご両親を導く」機会を数多く設け、「ご家庭や家系にとって価値のある育ちの場」を共に見つける教室としての在り方も特色となっていきました。
今年の幼稚園受験では、三年保育受験の準備クラスである「最年少クラス」十数名のご家庭の中で、たまたま日本女子大附属豊明幼稚園が価値ある育ちの場であったご家庭が多かっただけなのです。
だからと言って、豊明だけとか、白百合や東洋英和だけ受験を勧めるような導きはしないのです。結果的に不合格となったとしても、そこに親子の学びがあるのです。
教室で場数を踏み、一般幼稚園を含んだ本番の考査でも場数を踏む…
面接一つをとっても、面談練習では得られない緊張の中で、その場の対応力を磨けるのは考査経験以外にないのです。
結果的に、一つ目で結果をだすこともあれば、終盤の考査で結果を出すこともあるのです。
つまり、その家庭にとって価値のある場で、親子ともに力量や魅力を発揮できる園や小学校で合格結果が得られるようになっているのです。
その為に、子も親も準備と研究が必要なのは当然です。そのために幼児教室が存在しているのです…
豊明幼稚園に合格者が多く出たからといって、合格しやすい幼稚園ではありません。努力を重ねた結果なのです。
三年保育準備「最年少クラス」の会員の皆さん、胸を張って「子育て頑張った!」と自身を褒めて良いと思いますよ。私たちはお手伝いしただけのことですから。
おめでとうございます!
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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