【平成30年度 私立附属幼稚園・小学校受験を終了して…part9暁星幼稚園篇⑤】
今回は、暁星幼稚園の3日目の考査内容を確認していきましょう。
3日目はいよいよ親子面接です。
2日間の考査を終えてからの面接ですから、親子遊びや子供の考査を通じて、発育状況や子供の育ちを園側がしっかり把握している上での面接です。それを理解の上で両親と子供の面接内容を確認していきましょう。
暁星幼稚園は、質問者と園の先生の二人と対面で親子面接を行います。
質問者として、理事長・園長・小学校長・チャプレンのそれぞれの面接室が四部屋用意されているのが特徴的です。
【小学校校長の部屋でされた質問例】
⑴父親
・宗教教育についてどのようにお考えですか?
・遊びの中で子供とどのように関わっておられますか?
・父親としての役割についてお答えください。
⑵母親
・緊急時のお迎えどうされますか?
・普段はどなたが送り迎えをされますか?(仕事を持つ母親です)
・スマートフォンやipadを持たせることについてどのようにお考えですか?0
実際に持たせていますか?
・どんなアプリを利用していますか?(持たせているので)
決められた時間を過ぎてもやりたがる時はどのように対処していますか?
・モンテッソリー教育を受けておられるようですが、どのようにお考えですか?
・幼稚園では協力し合うことを大切にしています。協力についてどのようにお考えですか?
⑶子供
・お名前は?
・お兄様のお名前は?
・好きな絵本は何ですか?
・家族四人でどんな遊びをするのが好きですか?
それはどこでしますか?(お答を受けて)
何という公園ですか?(お答を受けて)
【チャプレンの部屋でされた質問例】
⑴父親(チャプレンから)
・毎日お忙しいと思いますが、お子様とどのように接しておられますか?
・キリスト教教育についてのどのようにお考えですか?
⑵母親(女性の先生から)
・「お子様の友達が海外旅行に行ったことがきっかけで、そのご家庭が英語の塾に通わせるようになりました。」そのような事例に接したとして、お宅では幼児期の英語教育についてどのようにお考えですか?(例え話です)
・緊急の際、急なお迎えなどに対応は可能ですか?
⑶子供
・お名前は?
・通っている幼稚園は?
・何組ですか?
・幼稚園では何をして遊ぶのが好きですか?
・部屋の中では遊びますか?(追いかけっこ…の答えを受けて)
・部屋の中では何をして遊びますか?(遊びます…の答えを受けて)
*余談ですが、チャプレンの部屋は、入口の上に5人の天使が飛び、「天使の小部屋」と呼ばれているそうです。
【理事長の部屋でされた質問例】
⑴父親
・理想の父親像についてどう思う?
・キリスト教教育についての考えは?
⑵母親
・キリスト教教育についてのお考えは?(父親が沈黙してしまったので再質問)
・奥さんの勤務状況は?(仕事を持つ母親です)
⑶子供
・お名前は?
・好きな食べ物は?
*理事長の部屋の質問数が少ないのは、理事長の口調にご主人が委縮されたようで言葉が出なくなった為です。暁星は男子校ですから、「父親の覚悟」を確かめたかったのでしょう。
穏やかな対話を予想していた父親が、理事長の豪快な人柄に戸惑われただけのことでしょ
う。
♪上記の理事長は、令和二年から園長職を務められています。
*人生初めて接した理事長の威圧感(笑)で萎縮したのか、子供も泣き出した為に子供への質
問も少な目に配慮して下さったようです。もう一人の先生が「考査ではとても良かったのに今
日はどうしたのかしら?」と助け舟を出して下さいました。
*自分の周囲に見かけないタイプの方と接したために、本来の自分が出せなくなることはよく
あることですね。想定質問をされなかった等々、面接が予想通り進まない事など珍しくもな
い事です。
普段の実力を二日間の考査で発揮できたことは、先生の言葉で証明されています。二日目 までの結果が良いからこそ、理事長室に呼ばれたのです。保護者にとっては一大事でしょうが気にする必要などないのです。
考査後の面接がうまく運ばなかった程度の事で、子供の発達重視の傾向が強い暁星幼稚園が、この子を選ばない理由はありません。
*伝統ある暁星幼稚園の幹部の先生方が、ご主人の誠実さや腹の座った奥様の度量を見
抜けない筈も無いのです。附属幼小受験の選びは、大手法人企業の人材選びのようなもの
です。その学校や学園を支える存在となる生徒(人材)だけでなく、その人材を育てた家庭
(両親)という背景を、些細な理由で外す事などありえないのです。それが名門校と保護者に
共通する力量というものです。これは長い受験指導経験で、驚くような事例を数多く経験して
してきた者だけが持つ確信のようなものです。
他の面接事例もありますが、今回はここまでにしましょう。
part10に続く
※小学校受験準備をいつから始めるか悩む方は多いようです。大切なことは、準備を始める為に必要な「親離れ子離れ」が出来ている親子関係や、バランスがとれた心身の成長と社会性の発達です。
それは日々の家庭生活ではとても時間のかかることです。短期間で手に入れることが可能なサマースクールは、ご両親の想像以上の成長と自信を生み出す機会であることを、私は四十回以上のサマースクール経験で確信しました。
また、附属幼稚園の内部進学を心配される家庭が増えていますが、通常の受験準備をするのでは附属へ入園した意味がありません。就学前準備として、小学校受験をされる児童と同じ準備である必要はありません。
短期間で成長を導く事が可能な連続の講習指導や、七日間で数か月の成長と潜在能力を引き出すサマースクールの経験は、附属幼稚園生の内部進学に有効な準備だと確信しています。
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麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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