田園調布雙葉小学校附属幼稚園考査 考査方法変更についての考察part2
田園雙葉幼稚園はコロナ感染リスクを避ける為に、一早く休園を決めた幼稚園です。それだけならともかく、子供の考査を無くすという極めて異例の決定をした背景は何なのでしょう。
当会には、卒業後も雙葉との縁を繋ぎ見守り続けている、田園雙葉幼稚園や横浜雙葉小学校出身の教師が在籍しています。
他の園より動きが早く、異例な考査方法を何故とったのか意見を聞いてみると、「あくまで私見ですが…幼稚園が修道院と建物を共有していることが大きいのではないかと思います。修道院にお住いのシスター方が90歳くらいのご高齢であることを心配されてのご配慮ではないかと…」
横浜雙葉小出身の教師は「確かに、横浜雙葉のシスターの方々が全員定年を迎えられ、田園調布雙葉の修道院に移られました。高齢のシスターが多く気遣いをされた可能性はありますね…現在横浜雙葉にはシスターが一人もおられず、横浜雙葉の修道院が閉鎖されました。」
*全国の雙葉学園の修道院は幼きイエズス会(二コラ・バレ)=元サンモール修道会です。カソリック附属にシスターの存在は大きく、シスターが不在となった横浜雙葉学園の雰囲気は以前とかなり異なっているそうです。修道院の閉鎖は、聖職者になりたい若者もいない上、運営も厳しいという事情もあるようです。
定かではありませんが、もしそうなのであれば正に私立のミッション校ならではの理由であり、「子供の考査を行わなければ出身者が優先的になる筈…」のような考え方は的外れと言えます。
「説明会や学校見学を行わないのであれば、今年の受験は出身者や縁故中心になるのでしょう?」と、四月初旬に外部生の保護者から質問され、「例年同様です。私立附属幼小が身近ではないから、そのようにお考えになるのは無理もありませんが…」とお答えしたことを思い出します。
戦後ニ、三十年頃迄の、まだ中学受験でさえもポピュラーでなかった時代に、限られた層が中心であった私立附属幼小ならともかく、保護者層の間口を広げた現代の幼小受験では、出身者や縁故中心主義の附属など一部の限定校だけであり、とてもフェアーな姿勢で相応しいご家庭とその子女を選んでいることを、幼児教室の教師は経験で知っている筈です。
だからこそ、前例のない選びをした附属があればすぐにわかりますし、そうなった理由を必ず探り出し、それが一過性なのか、しばらく続く可能性があるのかの結論を出すのです。
異例の考査方法となった、本年度の田園雙葉小学校附属幼稚園の選びが、例年通りの結果になるであることを期待すると同時に、面接と小論文のみの考査でも戸惑わないご両親になって頂けるよう、全てのご家庭を支えていかなければと思います。
*夏期講習(前期)最年少クラスは満席となりました。お申込みありがとうございました。
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麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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