6月も30日になりました。
今週は、模擬テストの処理に加えて、外部生のカウンセリング、体験指導、願書のケアなど結構忙しく、なかなかブログに向き合えない日々が続きましたが、続けて読んで頂いているようで感謝しております。
当会会員以外の保護者から、カウンセリングや体験指導等を通じて、4月以降の自粛生活の結果、お子さんへのどのような影響があったかを数多く耳にしたので、その報告も含めて私の考えを伝えたいと思います。
最も多かったのは、年中・年長児で受験準備を続けていた子供が、オンライン指導を受けていても、他の子供との遊びや学びの活動不足が、ここまで成長を止めるとは想像もしていなったという声でした。
4月以前に子供の著しい成長を感じていた、年長児のご家庭の中には、「止まるどころか後退してしまった、生気が無くなってしまった…」等々のご発言も多く、実際先日の第三回模擬テストを受けられた外部生の大半が、恐らく本来の実力が発揮できていないであろうと想像できる結果が多かったように感じます。
既に、考査後の面談を始めているのですが、長時間の家庭生活によるストレスから、子供に対して余裕のない接し方をしてしまうことも多く、ペーパーを中心にした家庭学習も煮詰まり状態を起こしているという報告も多々ありました。
幼児の集団指導からの成長は約一カ月休むだけで成長が止まり、二カ月休むと復帰できなくなる可能性が大であることを私達は長年の経験で知っています。
もしマイコプラズマ肺炎などの病で8月から9月にかけて集団指導を一カ月程度休んだとしたならば、私立の受験日程には間に合わなくなり、12月の筑波、お茶の水の考査が何とか間に合う…というように理解していただければ良いと思います。
だからこそ、今年受験をする学年は最長一カ月間の休みに踏みとどめたいと思っていました。集団指導を休み、家庭学習で個の指導だけを続けていると、他の子供からの刺激や学びが無くなり子供の成長が止まるだけでなく、受験に向けて自身を伸ばそうという意識、モチベーションが無くなってしまうことが心配なのです。
年長クラスは流石に4月を休みにしましたが、5月のGW明けから通常指導を復活させ、当会の特徴でもある保護者解説は、子供を寝かせつけた後の夜9時からzoomで行い、幼児の受験の条件である「親子共に成長する」条件を早々と整えたのも、上記の理由からなのです。
実は小学校受験だけでなく幼稚園受験でも、9月から10月にかけて親以上に子供の意識が高くなります。発達著しい年長児ならば、不安そうな親を置き去りにするぐらい精神面の成長が高くなってきます。
幼稚園受験生でも、子供を持たない方でもわかるぐらい子供が輝きだし、それが合格の必要条件と言っても過言ではありません。
コロナ自粛で説明会がオンラインになろうと、面接や考査日程期間が長くなろうと受験時期が延びる筈もなく、説明会がないからといって縁故入園が増えるわけでもありません。
「もう一度この子に会いたいな…」「私たちの教育を授けたいな…」教師の目にとまり選ばれる子供が変わるわけでもなく、志望校や園に対する理解や知識を深めるのは附属に向き合う姿勢としては当然ですが、説明会等で園や学校へ足を運べないからといって親の力量に差がつくわけではないのです。
今回のような、通常時期では考えられないような事態に陥った時ほど、両親は腹を据えて慌てないことが肝心です。二カ月以上刺激が無くても能力を失ったのではなく、発揮できなくなっただけだと理解すべきです。
7~8月の二カ月で元に戻すことは十分に可能です。もう一度基礎からやり直し、他の子供との関りや社会経験を増やしてください。その為にも親がまず生活を基に戻し子供と向き合う生活を取り戻していく覚悟が必要です。
私達は受験を目指す家庭だけでなく、全ての子育て家庭に対して応援をする姿勢でいます。受験の有無に関係なく幼児教育に関わる者として当然のことなのです。
*夏期講習(前期)最年少クラスは満席となりました。お申込みありがとうございました。
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小学校受験のペーパー教材を用いて、お子様の思考力を伸ばすために、 ご家庭でお母さんが、どのように指導すればよいかについて講義させていただきます。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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