有事に強い者…「それは不真面目な劣等生」 名選手であり名監督であった故野村克也さんの名言だそうです。
一国が壊滅的状況に陥った敗戦後の70数年の日本は、高度経済成長期以降、バブル崩壊・リーマンショック・阪神淡路/東日本大震災・原発事故等々の危機を乗り越えてきたわけですが、コロナウイルスとの闘いは有事そのものと言えるでしょう。
幸い医療崩壊直前で踏みとどまっている日本ですが、安部総理が有事にも強いリーダーであったかの評価は後世に任せるしかないでしょう。
学校教育とは違い、パーソナル的要素の強い附属幼小受験準備は、不要不急のものではないかもしれませんが、準備を既に始めている家庭にとっては、考査で結果を出せる子供に成長させられるのか不安を増すばかりだと思います。
5月の説明会を行えず7月に延期をする成蹊小…
7月4,5日説明会実施は検討中の幼稚舎…etc
7月に説明会を予定している附属は、今のところ変更はされていないようですが、現状が続く場合、オンライン説明会に切り替える可能性もあるでしょうし、オープンスクールや運動会、公開授業、園庭開放などが行われないケースも多々あるでしょう。
元々附属幼小への知識も理解も浅い保護者の多い受験だけに、受験情報入手に必死になるタイプの保護者にとっては、「我が子の準備も不安なのに…どうしたら良いのか」という心配を抱えだしている状況でしょう。
既に「今年の受験は行われるのか?」「九月新学期に変更されたら今年の受験日程はどうなるのか?」etc
感染拡大阻止からの「命を守る」という観点と、生活苦からの「命を守る」という観点に対する、国民それぞれの立場による感じ方の違いがある限り正解などある筈もなく、なるようにしかならないでしょう…としか思えない状況の中、受験への不安を考えても仕方が無いでしょう…としか言いようがないのです。
戦後の数十年の附属幼稚園や小学校受験は、現在のような情報過多どころか、ネット情報やマニュアル本も問題集もなく、幼児教室や体操教室なども僅かな中で準備を続け、願書を提出し親子で考査に臨む時代でした。
当会が創立された1964年頃は、大半が受験に無縁の家庭であった為「国立附属は抽選だけで合否が決まる」「慶應幼稚舎は幼稚園」のような、現在では考えられないような認識を持つ方も多く、「限られた層」の受験と言える時代でした。
そのせいか、情報を得る事が受験準備となってしまうような方もおらず、願書提出や考査日の必要条件等々は、説明会と入試資料一式を読むだけでほとんど理解できるし、わからないことは事務局に確認するか、当日何とかなるでしょうぐらいに考える方がほとんどでした。
時代が違うと言われるかもしれませんが、「いえいえ人が違ったんですよ」と私は思います。
当時の「限られた層」の方たちは、先導役が例え専業主婦であっても、結果は全て自己責任であり他人のせいにはしない…という家庭や家系の将来を支える意識の強い主婦と、家庭の事は奥さん任せの仕事人間ではあるけれども、必要であれば自分が前面に出る覚悟を持つ夫のいる家庭でした。
互いに一問一答の面接準備を繰り返すこともなく、考査会場で状況判断をしながら力量を発揮すれば良く、結果が出なければ仕方のない事であり、結果が出たところに通えば良いぐらいに思う腹の座った両親がほとんんどでした。
それでも、子供達にとっては初めての有事と言える機会であるのは今も昔も同じです。自粛の続く中、通常とは異なる受験状況となっても、保護者は我が子が身についた力量を発揮できるように見守り、支える事が出来るリーダー的存在で在って欲しいものです。
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