近年目立って多くなったのが、同じ沿線や宗教校などの合同説明会です。
リーマンショックや東日本大震災後の不景気は、私立校の志願者数を大きく下げましたが、各私立附属小学校は、競争率低下改善の為に既存の説明会に加え、学校別に教師と保護者が直接対話できるブースが用意された合同説明会を催すようになりました。
それまで、教育サービス業的要素の無かった私立附属小学校ですが、危機感が生んだ産物とも言える合同説明会は、私立附属小学校に通う価値観を知らない大半の保護者にとって、貴重な機会になったようで、その数は年々増え続けていきました。
各私立附属は保護者対象ではない「幼児教室や幼稚園の教師や関係者対象の説明会」も並行して行うようになり、こちらも年々増え続けていきました。
残念なことに新型コロナウイルスは、保護者や幼児教室の両方が、学校との距離を近くすることを可能にした機会さえも、次々と中止に追い込んでしまいました。
５月以降から増える各校の説明会開催までも、延期に追い込まれる可能性があるだけに、どのように各附属小学校の魅力や価値観を入手したら良いのか…多くの保護者は不安で仕方がない状況ではないでしょうか。
私立附属小学校の価値や魅力は、学校紹介マニュアルなどで理解できるものではありません。説明会会場で解説をされる校長先生や、校内の案内や世話をして下さる教師の人的影響が親子にとっての価値や魅力であるだけに、人的な接点がある説明会や合同説明会の機会を奪われるのは困るのです。
幼児教室は子供だけでなくご両親も導く場です。もし長丁場になるのであれば、保護者の適切な志望校選択への導きは、私達幼児教室の教師がしなければなりません。
幼児教室の教師の使命の大きさを、全ての教師が自覚すべきだと思います。
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麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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