4歳以降の子供に手を入れる…part3
新テーマ「4歳以降の子供に手を入れる」では、幼稚園受験適齢期を過ぎた4歳児の子育てと小学校受験で成功する親の在り方や指導について発信しています。
part2では、十種競技の選手を育てるような子育てを目指すを発信しました。
part3では、「他の子供達からの影響を受ける場を利用する意識を持つ」…について述べてみたいと思います。
幼稚園や子供の集まる場などに身を置くことが増える3歳以降の年齢になると、親に甘えるだけでも構わなかった環境から、そうもいかない環境下に置かれたことを受け入れられない幼児をよく見かけます。
本能的に母性が強くなってしまう男子の子育てでは、その傾向がより高くなるものです。
どちらかというと甘い祖父母を好む例に似ていますが、幼児教室でも直感的に自分に優しい教師を見つけだし頼ろうとします。自分を頼ってくれる子供を可愛いと思うのは教師であっても同じですから、特定の子供だけに集中して関わってしまう教師はいるものです。
幼稚園などの保育経験の浅い教師や、我が子の受験経験から個人の先生になった方は、どうしてもその傾向が強く、全体を導きながら個々に手を入れられる集団保育の経験が豊富な教師との差は歴然です。
集団保育の経験が豊富な教師は、個々の子供を導くために他の子供たちを利用することが可能であるだけでなく、特定の子供だけに関わり続けないように意識しています。
特定の教師に頼ろうとした子供は、受け入れてくれないことを理解すると、他の教師に頼ろうとしますが、ベテラン教師揃いの教室は優しく突き放し続けます。
教室に数回通っているうちに子供の依頼心は消えていき、頼らずに自分自身の力で行おうとする子供に成長していきます。数カ月も過ぎれば立派な受験生の姿です。
これは親の子育てでも同じで、我が子しか目に入らない傾向の親は、他の子供の影響を利用するどころか、影響を排除してしまう事が多いのです。特に一人っ子家庭は、我が子だけを見た子育ての典型的なものであり、社会性を育む為に効果的な兄弟姉妹の刺激の大きさを理解できません。
一人っ子や、上の子供と年令が離れた弟や妹は、家庭内での刺激が両親からだけになりやすいだけに、他の子供達からの影響を受けやすい場を利用する意識を持つべきです。就学前の年齢になった頃、精神面の成長が遅く社会性の無い子供となっていることに気付いても遅いのです。
就学後、「教師の話が聞けない」「席に座っていられない」「好まない事には取り組めない」「協調性がない」…全て親の子育ての結果です。もし小学校受験をお考えになるならば、4歳以降に先ず手を入れておかなければならない事ばかりです。
それらは、三保・二保の幼稚園受験では当然身に着けておかなければならないことばかりですが、附属幼稚園受験に関わらなかった家庭は、幼稚園や保育園に任せておけばいつかできる筈…という前提の子育てになりがちです。
受験はおろか、公立小学校の教育を十分に吸収することさえ難しい子供にはしたくありませんよね?
幼稚園や保育園に任せっぱなしにせず、他の子供達からの影響を受ける場を利用する意識で手を入れる子育てが、4歳以上の子供の成長に大きな差を生む事を理解して欲しいのです。
令和二年度 幼稚園・小学校受験準備 第二回塾長セミナーのお知らせ
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