11月2(土)18時 川村小学校の合格報告が届きました。
川村小学校は、自己推薦個別審査(約20名)というユニークなAO募集を行っている小学校です。他にも第1回(11月1日)第2回(2日)第3回(3日)(合計で約60名)の受験機会を設けて、併願しやすい小学校になっています。
どちらかというと、1927年開設の川村幼稚園の方が受験相談では名前をよく耳にしますが、まだ幼稚園、小学校受験がポピュラーではない時代から知られている歴史ある川村学園女子大学の附属小学校です。
無宗教系の女子大学は日本女子大学、大妻、家政学院、昭和女子大学、共立…のように歴史ある学校が多く、古くから知られていますが、どうしてもキリスト教系の女子大附属に人気が集中してしまう傾向は、かなり以前から続いています。
プロテスタントの東洋英和やカソリックの白百合等が、系列大学に進学しない大学受験校という、位置づけが明確であるが故に職や資格を持つ母親に人気が高いのは現代の傾向を考えると当然で、上記のタイプの学校は純日本的女子の育ちを望む、ひとつ前の世代の父親には人気がありましたが、職を持ち自身で道を切り開く事を尊重する母親が多くなった近年は、人気低迷傾向にあります。
中学以降が郊外に移転した日本女子大学附属豊明幼稚園が、中学受験も視野に入れた理系女子の母親や、手に職をつけさせたいと思う父親を中心に人気復活なのが目立つのは、職を持つ母親が関わりやすい環境を用意しているからですが、他の女子校は明確な方向性が見えるような改革が今後必要なのではと感じます。
女学館が大学を廃止した為に受験校となる期待からか人気上昇傾向を感じるように、現代の学校は目標をはっきりさせないとならなくなっていく傾向なのかもしれません。
今回、合格報告を頂いた川村小学校は、創立者川村文子先生の理想を維持し、学習院や日本女子大と共存してきた目白という立地故の文化があるからこその私立らしい私立だけに、私立志向の保護者にもっと目を向けて欲しいと私は思っています。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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