平成30年度 私立附属幼稚園・小学校受験を終了して…part10
「幼稚園受験の結果を振り返って(9) 白百合幼稚園篇」
白百合学園の他大学進学率の高さは以前から知られていますが、平成29年度の高校卒業生(約170名)の進学データを調べてみると、白百合女子大への進学は11名(6%程度)しか
おらず、ほとんどの卒業生が他大学を目指したことを示しています。
他大学の進学データをでは、国公立が16名(内東大2名)、私立理系では医・歯・薬・看護学部進学者約28名、私立総合大学文系87名(早14、慶20、上智7名…)となっています。
早慶上智の併願合格者が例年130名程度もいる中、浪人・未定が22名という数字が示すように、医学部進学に向けて再挑戦する卒業生も多いのであろうと予想できます。
近年、白百合学園幼稚園の保護者層の中では医師家庭がかなりの高率ですから、これからもこの傾向は続いていくであろうと思います。
ところで、白百合学園幼稚園の出身者合格比率が極めて低いことは近年かなり浸透してきましたが、在園の姉妹関係に対しても同様で、平成29年度の受験結果では三保・二保共に各一名ずつしか合格しておらず、妹の受験を目指す在園保護者の不安は、出身者以上と言えるかもしれません。
本年度の会員の白百合幼稚園受験結果の特徴を並べてみましょう。
①一次合格者全員が二次も合格。
②保護者の子育てによる育ち重視の選びは変わらないが、例年より能力の高い子供が選ばれる傾向を感じた。
③出身家庭・在園家庭・無縁家庭がバランスよく合格。
④一年近く通われたご家庭の合格率の高さが目立った。
最年少クラスの中で白百合学園を受験される家庭は、例年十人に満たないのですが、一年近い準備期間を経た(春期講習以前からの会員)会員と、数か月の短期間準備の家庭と(夏期講習近くからの会員)では、白百合幼稚園に関しては明暗を分けました。最大の理由は保護者の学びの絶対量の違いによるものだと思います。
授業の最後に行っている30分の解説、そして主任との面談、セミナー…等々からの保護者の学びは、子供との接し方や距離の取り方、言葉かけの効果、夫婦の役割、附属幼稚園に通う意味、各幼稚園の教育や保護者の在り方…etc、多岐に亘りますが、その全てが附属幼稚園に相応しい保護者となるための学びと言えます。
職を持つ多忙な母親の多い中、教室に通うだけで済まさない「親の意識の高さ」を生み出すのは、十分な準備期間によるベテラン教師との関わりの豊富さである事は間違いのないところでしょう。
白百合幼稚園の結果は、例年同様の合格結果傾向であったように耳にしていますが、選びの条件が突然変化するのが受験というものです。2019年度も結果を出せるご家庭へと導くために、保護者の皆様としっかり向き合っていこうと思います。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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