平成30年度 私立附属幼稚園・小学校受験を終了して…part4
「幼稚園受験の結果を振り返って⑶」 日本女子大豊明幼稚園篇②
今回は、日本女子大豊明幼稚園の平成30年度受験結果について述べましょう。
既に出身者である母親の間では噂が広まっていると思いますが、本年度の豊明幼稚園受験結果は出身者や在園生の保護者にとって極めて厳しいものでした。これまで豊明幼稚園は、出身者や在園生の親族などの子女に対しては、温かめの合否判定をする傾向がありましたが、いきなりの方向転換と言えるものでした。
出身者や在園者のご家庭の本年度の幼稚園受験では、これまでの温かさを知っていた故に、豊明幼稚園を単願受験されたケースがほとんどだったようで、不合格となって一般幼稚園や保育園の選択をすることになったご家庭が多いようです。
附属幼小の合否結果を長きにわたり受け止めてきた私の経験では、今回のような例は園長や校長が退く最後の年、もしくは就任時に度々あったように記憶しています。今回は「これまでのしがらみを断ち切り、園長好みの家庭や子供を選んだ」例なのでしょうか、園長の真意はわかりませんが、何らかの理由で変化の必要を感じていたのかもしれません。
もしくは現園長が退く最後の年であったとして、次年度就任予定の新園長の選びであった…というようなことも考えられます。人事については未確認ですし、深読みしすぎるのは良い事ではありませんが、過去の幼小受験の歴史では、出身者にとって恨み節が聞こえてくるような事例がよくあるので、深読みもしたくなるのも無理のないところでしょう。
「面接で保護者を絞り込み、考査で子供の育ちや心の発達を重視した合格判定をする…」これは附属幼稚園定番の選びですが、暁星幼稚園(二年保育)と同じく、子供の育ちだけでなく能力発達も見極める傾向の強い豊明幼稚園の合否結果は、私たちの教室にとっては良い風が吹きましたが、これも無縁家庭重視の年であった為の時の運です。
出身者重視の年もあれば、無縁家庭重視の年もあります。たまたま受験をした年の選びは園次第ですが、それはその子の運でもあります。次年度の選びが再びもとに戻る事も有りうるわけですから、幼児教室は一喜一憂せずに、どのような選びとなっても最良の結果を得る為に、子供を育み親を導く姿勢を貫き通すしかないと私は思っています。
part5に続く
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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