先日の星野学園 開智望に続き、埼玉県の西武学園文理小の合格報告がありました。
埼玉県の大学受験系附属は安定した人気がありますが、小中高の一貫教育校である西武学園文理の特徴は、「英語のシャワーでグローバルなトップエリートを育てる」方針です。平成16年の小学校開校以来続けてきたことがそろそろ実を結ぶ時期になったと言えるでしょう。
近年の不景気下においても安定した競争率を維持できた附属幼小は、大学受験を目指す家庭の多い高校の系列幼小でした。志願者の多いことは優れた人材を集めやすい人的環境に繋がりますから、「英語のシャワー…」のような表現は志願者増に繋がりやすい印象的な言葉です。
今後暫くの間、西武学園文理のような小学校から徹底的に語学を身に着けさせる教育環境は志願者増に繋がると想像されます。
本年度から、立教小学校教諭を経て、過去に青山学院初等部長を務められたプロテスタント校の生き字引的存在でおられる飛田浩昭先生が校長に就任されました。
青山学院時代から保護者の信頼が厚かった先生のお人柄が、説明会などを通じ参加者の方々に好評のようで、西武学園文理小学校の今後が楽しみです。
ところで、西武学園文理小学校は、他の埼玉県私立附属小同様に9~11月にかけて三回の考査機会があり、定員割れを避けるための募集方法をとっています。しかしながら考査基準を満たす子供の条件は決して低いわけではなく、総合力が身についていない児童を無理に選ぶような小学校ではありません。
考査方法も他の埼玉県私立附属小のようにペーパー以外に制作・絵画・巧緻性・運動・行動観察・親子面接…の選抜方法を広い領域から出題しており、特にペーパー枚数が12枚程度と多めであり、高い思考力を持つ子供を望んでいることが予想されます。
創立から十数年という浅い歴史の小学校は、保護者の信頼と協力次第で良くも悪くもなりますから、昔の公立小学校のような、教師と保護者が一体となって魅力ある教育現場に育てていく人的環境に、西武学園文理小学校が発展していくことを願っています。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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