私の模擬テストに対する考え方は何度も述べてきましたが、評価についての具体的な方法や考え方については述べたことがありませんでした。そこで今回は、模擬テストの評価に対する考察として、個別で行われる面接についての考え方を述べましょう。
ある年の第一回模擬テストの面接では以下の質問をしました。(主たる担当は塾長が行いました)マンツーマンの質疑応答を行います。立たせて行う場合とイスに座らせて行う場合があって、回によって変化をつけています。
⑴幼稚園(保育園)の名前を教えて下さい。
⑵幼稚園(保育園)で好きな遊びは何ですか?
⑶それはどのような遊びですか?その遊び方を知らない外国の人に教えてあげるつもりで答えて下さい。
⑷誰と遊びますか?
・採点は各1点ですが、答えることができれば、内容の良し悪しに関わらず1点入れるようにしています。四問ですから最高4点ですね。
・質問によっては、配点が0・1・2・3のような返答内容の深さによって差をつけるケースもあります。この回は内容よりも答えようとする気持ちを評価しました。。内容の良し悪しについて早い時期にこだわり過ぎたり、他の子供との違いを狙いすぎてしまった返答内容は、小学校受験準備を弊害に繋げてしまう特徴的指導です。
・この面接テストの満点は10点です。残りの6点については、①態度点②表現と内容点③印象点の三つの領域の評価点として加点方式で採点します。
・各回の平均点が、6~8点の範囲になるよう質問の難度を揃えています。まあ難しすぎず簡単すぎずと言うところでしょうか…
・生月によって質問内容を変えることはありませんが、理解しにくいようであれば表現を変えて再度質問をします。(理解力不足として減点することはありません)
上記の⑴⑵⑷は知っていれば答えられる質問ですから簡単です。問題は⑶ですね、表現力が低い子供や幼い子供は苦労すると思います。
でも「同じ遊び」の説明でも子供によって千差万別の答えが返ってくるので、その子供の言語力の発達だけでなく、話すときの表情や動き・性格面の違いから、「育ち全般」が見えるので価値の高い質問です。
⑴⑵⑷のような知識を問う質問は、子供の記憶力は高く機会さえ与えれば直ぐに答えられるようになりますから、回を重ねる毎に⑶のような質問を中心にした面接に移行していきます。
ところで①態度点②表現と内容点③印象点の三つの領域を、加点方式で採点しているのですが、それについては「当会のこだわり」が特にあるところなので次回詳細に述べてみようと思います。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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