昨日10月19日(木)に、星野学園小学校に続き、埼玉県の西武学園文理小の合格報告がありました。
埼玉県の大学受験系附属は安定した人気がありますが、小中高の一貫教育校である西武学園文理の特徴は、「英語のシャワーでグローバルなトップエリートを育てる」方針です。平成16年の小学校開校以来続けてきたことがそろそろ実を結ぶ時期になったと言えるでしょう。
近年の不景気下においても安定した競争率を維持できた附属幼小は、大学受験を目指す家庭の多い高校の系列幼小でした。志願者の多いことは優れた人材を集めやすい人的環境に繋がりますから、「英語のシャワー…」のような表現は志願者増に繋がりやすい印象的な言葉です。
今後暫くの間、西武学園文理のような小学校から徹底的に語学を身に着けさせる教育環境は志願者増に繋がると想像されます。
英語を代表とする外国語が必須の世の中に日本は急速に変貌していますが、私の年代に共通していた大手法人に就職後、会社負担で語学を取得させたような時代ではありません。
しかしながら、PCを使いこなせる事がビジネスの必須条件となるのに長い時間を必要としなかったように、語学力も学校教育という後ろ盾が加わることで、同様な状況になるのはそう遠くないことでしょう。
「語学力が職を得るのに有利」な時代から「語学力を仕事のできる人物条件としない」時代となるのならば、幼児期や小学校の教育はやはり人的教育を行う場であると保護者は理解すべきですし、学校も年齢に応じた不変の教育理念を維持しながら時代に応じた変化に敏感であって欲しいと思うのです。
西武学園文理小学校は、他の埼玉県私立附属小どうように9~11月にかけて三回の考査機会があり、定員割れを避けるための募集方法をとっています。しかしながら考査基準を満たす子供の条件は決して低いわけではなく、総合力が身についていない児童を無理に選ぶような小学校ではありません。
考査方法も他の埼玉県私立附属小のようにペーパー以外に制作・絵画・巧緻性・運動・行動観察・親子面接…の選抜方法を広い領域から出題しており、特にペーパー枚数が12枚程度と多めであり、高い思考力を持つ子供を望んでいることが予想されます。
創立から十数年という浅い歴史の小学校は、保護者の信頼と協力次第で良くも悪くもなりますから、昔の公立小学校のような、教師と保護者が一体となって魅力ある教育現場に育てていく人的環境に、西武学園文理小学校が発展していくことを願っています。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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