志望校・志望園の絞り込み方について(13) 小学校受験編③

志望校・志望園の絞り込み方について(13)

小学校受験編③

 

【受験日程例②】 

今回は、受験日程例①と同年度に当会の第4~5回模擬テストを受験をされ【Cランク(上)】の結果を出している女子会員の受験日程をご紹介しましょう。

第4回は八月末、第5回は九月中に実施しています。

 

Aランク   ⇒101点以上(140点満点/平均は約85点程度)

Bランク   ⇒ 91点以上

Cランク(上)⇒ 81点以上

Cランク(中)⇒ 71点以上

Cランク(下)⇒ 61点以上

Dランク   ⇒ 60点以下

 

赤字は実際に考査に臨んだ小学校です。

黒字は出願しましたが、欠席です。                    
 

1012日】 森村学園(面接)   14:00~  

1021日】 東洋英和面接)   15:15~     

1026日】 森村学園(考査)   8:4010:30
 

111日】  青山学院一日目)  9:20

11月2日  東洋英和       8:00      

        学習院初等科考・面) 8:20~

11月3日】  考査無し  
11月4日】  青山学院(面接)   17:20                
11月5日】  青山学院(二日目)   
83011:30
   

☆合格校  青山学院初等部

入学校  青山学院初等部

 

【志望校決定の特徴】

 

①大学附属系を志望される家庭に好まれる、大らかな校風が特徴の大学受験校の森村学園を選択し、11月の本命に備える為に受験をする。

*ペーパー力の不安定さを解消できずで結果不合格。親子共に考査の厳しさを味わうが、後の東洋英和や青山学院の面接に学びの多い機会であった。また、初めての考査への緊張感で実力が出せていない我が子の姿を確認し、模擬テストの結果が正直であること事を理解できた事も財産となった。

 

②無宗教・プロテスタント・共学・女子校…という選択。

子供の育つ人的環境に対する思いと、両親の属性。出題傾向も考慮した上でカトリック校を外している。

 

③中学受験校の選択をしていない。

*中学受験経験者として、中学受験の無い育ちを望んだ結果。

 

④大学附属系の選択重視だが、敢えて早慶附属小学校を外す。

*本命の絞り込み方が堅実であり、結果を出すことが最優先と考える賢明な両親と言える。

 
⑤併願校が少なめで余裕のある日程。
*受験の機会を通じてのご家族の成長は貴重なものですが、過密日程は親子共に疲弊を呼び込んでしまうことが多く、力量が発揮できなくなる例をよく見かけます。
 



「両親の属性の一致優先受験」の典型的な例です。受験日程例①と同様に青山学院初等部に入学する事になりましたが、合格へのアプローチは全く異なるものと言えます。

 

受験日程例①の例は、類似性はあるけれど実は異なる点が意外に多い青山学院と東洋英和の両校を、子供の力量でねじ伏せたように感じますが、合格された青山学院に対しての両親と学校の属性の一致は、受験日程例②のご家庭の方が遥かに高く、ペーパーよりも個別考査と行動観察が得意であった子供にとって、最良の協力者となったように思います。

 
今回の考査を通じ、ご両親が最後まで払拭できずにいた東洋英和に対する違和感と、ペーパーの力量不足は不合格に繋がってしまいましたが、考査や面接を経験しないと理解できないものであり、青山学院の方が合格の可能性が高く、その理由についてご説明してもなかなか受け入れにくいと思います。
 
その意味でも森村と東洋英和の受験は、青山学院合格の為に必要な機会であったと言わざるを得ません。ご両親が真剣に向かい合った受験に、無駄な事など一つもないのです。
 
 

 

 


      麹町慶進会 塾長 島村 美輝 


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     Tel 03-3265-7774 / Fax 03-3230-4737
                                          
      
http://www.keishinkai.ne.jp/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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