志望校・志望園の絞り込み方について⑽
幼稚園編⑤
幼稚園編では、志望園の組み合わせ方について触れませんでした。
何故ならば、会員の面談や外部生カウンセリングを通じて、私と主任が両親それぞれの思いや考えをヒアリングしながら志望園を絞り込み、受験スケジュールの流れを提案して決定する手法をとっているからです。
一見併願が少ないように思われがちな幼稚園受験でも、実はそうではありません。ご家庭によって様々な園の組み合わせ例があり、一般幼稚園との併願まで加えると志願園も増える傾向になります。
保護者は、出身者であろうとなかろうと第一志望だけを重視し、他の園に対する研究や向き合い方が浅くなる傾向は否めません。しかしながら「筆頭の志望園の合格可能性が著しく低い」と判断できるケースも多いのです。
私は「相応しい私立附属に通う権利を得る」ことを優先します。少数の家庭にしか得られない附属幼稚園で子供を育む経験をして欲しいと思うからです。
だからこそ第一志望の園だけにこだわらず、合格可能性が広がる他の附属幼稚園の併願をお勧めするケースも多いのです。その理由を理解を深めるため父母の面接を重ねる事は珍しくありません。
組み合わせ方の実例はここでは述べませんが、第一志望だけに限定しない併願受験をしたことが良い結果に繋がり、全ての受験が終了した後に初めてその意味を理解するご家庭が実は多いのです。
私達は受験指導の経験を通じて、多くのご両親の初期段階に於ける志望園決定理由が極めて希薄で、園側がなるほどと思えない理由を用意している実例を数多く見てきました。
そして、保護者の選びが適切でない選択であると判断した場合、遠慮せず率直に意見を伝えるようにしています。その判断理由も必ずお伝えします。
だからといって、頑なにご両親が考える第一志望を尊重しないわけではありません。幼稚園受験のご家庭との関わり方は様々ですが、ご両親の意思を尊重し、合格に向けて出来るだけの努力を続けるのが私達の使命だと考えています。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
〒102-0084東京都千代田区二番町9-2日興ロイヤルパレスB1
Tel 03-3265-7774 / Fax 03-3230-4737
http://www.keishinkai.ne.jp/