附属と家庭との属性の一致について(2)
「保護者の居場所としての属性 幼稚園受験」
前回は、小学校受験に於いての保護者の居場所としての属性について述べましたが、どちらかというと幼稚園受験の方が、保護者の属性の不一致が理由で不合格に繋がる例が目立ちます。
その結果「出身者優先」「縁故の有無が大きい」を代表とする、「不合格という結果に対する治まらない気持ちを解消するための言い訳発言」の伝播を生み出しているのが現状です。
「やっとですか?」という思いしかないのですが、今年あたりからカウンセリング時に「白百合幼稚園は出身者優先ではないそうですね…」と述べる保護者に出会う合うようになりました。
かなり以前から私達の教室では常識になっている「現園長下の白百合幼稚園では、『幼小の出身者家庭』と『在園生の姉妹』がごく少数しか合格してない事実」が、白百合を主に目指す家庭の多い幼稚園受験指導教室の近年の受験結果を通じてやっと伝わりだしたのかな?と感じています。
これほどまでに数多くの出身者の嘆きの声を聞かなければ伝わらないのであれば、例えば「青山学院の附属幼稚園の出身者比率が著しく低く、無縁の家庭から数多く合格者を選んできた事実」や、他の有名附属幼稚園も実は同様である事が、私の教室を卒業されたご家庭からの真実の声からの伝播だけでは認知されていかない現実も理解できるというものです。
有名附属幼稚園は、世間一般の方々が納得しやすい「高学歴」「地位や家柄の良さ」「高収入」「専業主婦家庭」「出身者」「縁故」etc.を主たる条件として選んでいるのではありません。
①私立附属独自の視点を基にした護者属性を持つ「相応しい家庭の選び」
②その附属で「育つ意味と価値を理解している保護者」
③他のご家族や教師と良好な関係が可能な「社会性に富んだ保護者」
④親がしっかり子供と向き合い、心の成長と社会で生きる基盤を子供に身に着けさせた「高い親力で育まれたもう一度会いたいと思わせる魅力ある子供」
合格の二文字は、上記の理想を追い求めた附属側の選びの結果に過ぎないと確信しています。しかしながら99%以上の公立育ちで占められた一般
社会の常識ではなかなか理解し難いことも確かで、真実が伝わらない最大の理由であると思うのです。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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