小学校に入学したばかりの1年生が…
(1)集団行動がとれない
(2)授業中に座っていられない
(3)先生の話を聞かない
以上のような理由で学校生活になじめない状態が続く事を小一プロブレムと言います。昨年二月のブログで二回に亘って発信したので、覚えておられる方もいるかもしれません。
比較的自由に行動できる保育園や幼稚園から小学校に入学すると、席を立たずに先生の話を聞くという、小学校では当然の環境に適応できない子供がいます。自由度の高い附属幼稚園からの内部進学者がいる一部の附属小学校も含めて、公立小学校では珍しくありません。
家庭の躾や親子関係、保育園・幼稚園の教育不足が原因と考えられているようで、私の小学生時代にも極少数いたように思うのですが、昔は数ヶ月で落ち着い子供が、1年以上も変化の無い状況の小学校が増えているそうです。
幼児教室では、時間をかけて社会性や基本的な生活習慣を身に着けさせるのですが、生成りの状態で育つ子供が現代では一般的なので、そのような傾向を持つ子供が少なからずクラスにいるのは当然で、それで構わないと互いに思うのも無理はなく、なかなか抜けきれないのかもしれませんね。
「集団行動をとる」「立つ・座る姿勢がとれる」「相手の話を聞く」という学校生活で最低限必要な姿勢を身に着ける機会は三回あります。
(1)一歳~三歳の幼稚園就園前
(2)四歳~六歳の小学校就学前
(3)十歳までの小学校低学年
附属幼稚園や小学校では上記の三要素が身についた子供でなければ、高い能力持っていても合格しませんから、幼稚園受験と小学校受験の二部門がある私の教室の指導期間にあたる⑴と⑵の指導期間に、自然に身に着けてしまうのは当然と言えます。
芸術や運動の必須条件である基礎技術の習得と同様に、身体で覚えた姿勢は一生涯通して身を助けるものであり、社会人として生きていく為の基盤と言えるでしょう。
私立の附属小学校は、全国の小学校の中で1%に過ぎない存在なわけですから、全国の公立小学校に進学する99%の子供達は、上記の⑴~⑶の期間内に周囲の大人の影響下で、小1プロブレムの原因となる存在にならない育ちを身に着けて欲しいと願うばかりですね。
小1プロブレムを防ぐ為の参考となるフランスの幼児教育環境
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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