11月16日(水)慶應幼稚舎の結果報告が届いています。
今年の慶進会は、例年より少ない21名の年長児が受験に臨みましたが、年々幼稚舎志望の家庭が減少している当会でも特に今年は受験者数が少なく、男子が6名、女子に至っては0名という状況でした。
職業を持つ母親の増加と共に、将来の大学受験や職業選択を軸にした志望校選択が増え、「幼稚舎=私立附属小の頂点」と考える家庭が減少し、慶應の附属であるならば横浜初等部の方を選択する家庭が目立つ時代に変わりつつあるように感じます。
横浜初等部の考査は以下の方法で行っています。
・ペーパーの一次考査で思考力の高い子供を絞り込む。
・「創造性を必要とする制作」と、「遊びや運動を中心とした行動観察」の二次考査で更に子供を選抜し、合格者を決定する。
この選抜方法は、近年の私立附属幼小の保護者に多い「大手法人勤務家庭」や、「医師や弁護士などの資格を必要とする職業家庭」には理解しやすいようです。
加えて、「二年ごとの担任交代」「実践的語学教育」「素晴らしい施設」…などの条件も新設校の不安を払拭する魅力のようです。
幼稚舎については、下記の記事などでお伝えしてきましたが、明らかに時代は変化していることを感じざるを得ないのです。
とはいうものの、幼稚舎の合格報告を頂いた子供は、今年受験に臨んだ少数の男子の中でも、「今選ばれるとしたら…という視点ならこの子」という予想を外すものではなく、他の併願校も全て合格という結果から見ても、他校の先生方も同様の判断をされたことがわかります。
私は小学校受験を陸上競技で例えるならば、勝者がキング・オブ・アスリートと称えられる「十種競技」に臨むようなものと思っています。
短距離走、中距離走、長距離走、投てき、跳躍といったそれぞれ相反する身体能力を必要とする競技すべてで一線級の成績を残せば入賞以上の成績に繋がりますが、それは正に有名私立小を制した子供達の姿です。
その中でも、無縁家庭の第一子で幼稚舎合格を手にする子供は、十種の中の数種目の単独競技に出場してもメダルを得るようなキング・オブ・アスリートであると思っています。
しかも短期間の受験時期に照準を合わせ、子供の能力を開花させた最良のコーチである両親無しでは出せない結果であることは間違いありません。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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