(問)子供の気質や資質は天性のものなのでしょうか? 当会の一歳児が通うプリマークラスの子供を観察していると、両親のいずれかに知能・性格・動面などで類似条件を身につけて生まれることがわかります。 時々両親と類似性の薄い子供が存在しますが、両親の兄弟姉妹の誰かに著しく似ているようで、その範囲を親類にまで広げる必要があるようです。 また、双子の会員の例では、顔の区別がつかないような一卵性双子でも、両親等の何れかの資質や気質を別々に受け継ぎ、「似て非なる存在」として生まれてくるのが興味深いところです。 数多くの子供との出会ってきたせいか、一定期間指導させて頂くと、その子の原点の気質や行動面だけでなく、知能や才能の限界点が予測できるようになります。時間をかけて練り上げてきた良質の教材や行動観察指導は、その判断をより明確にするので大切です。 私見ですが「人は生まれ持った資質や気質に支配されている」と私は感じています。分かりやすく言えば「親からの遺伝には逆らえない」ということです。だからこそ「英才教育で知能指数を上げる」という考え方や表現は、私的にはしっくりこないのです。ただ、才能の開花は、精神面の発達を伴う必要があるので、高い知能指数を持って生まれても、赤ちゃん扱いをし続ければ、知能を技術力に生かせませんし、そのうちにできる筈と思って子育てを続けていても、ちっとも成長しない我が子を見て大いに親を悩ませることでしょう。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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