(問)幼稚園受験を目指して教室に三か月以上通っているのですが、泣き続けていて困り果てています.
「泣けば抱っこしてくれる…」「イヤイヤをしたら抱っこしてくれる…」
子供は本能的に楽になる方法を選択するものです。
最近は、「先ず受け入れる事を大切にする」だけで、時には必要な「子供を制したり、厳しく接するという手の入れ方」を避け続ける保護者が多く、泣く子を前にお手上げ状態の様子を目にします。
「泣けばなんとかしてくれる筈」と思わせない為の関わり方を保護者に指導し、その辛い思いを支えるのは私たち教師の仕事です。
共働き家庭も多く一人っ子だらけですから、子育て経験の少ない母親が、制したり厳しく接する「さじ加減」がわからないのは無理もないと思いますが、三か月も通っている教室で泣き続けているのは別問題です。
泣いて集団の指導についていけない状態や、好きなことしか行わない態度であっても、教室で学ぶ楽しさを理解させるために、私たちも一か月の期間は受け入れるよう心がけます。
その子供の気質や育ちの履歴を掴むためにも、必要な期間だからです。
でも一か月を過ぎたら、泣かさないように促していかなければ、教室に通う意味はありません。子供を成長させるための大切な機会を逸してしまいます。
しかも三か月も泣き続けている状況では、母親の不安は無くならず「親としての覚悟を身につける」など到底無理なことです。
「泣けばなんとかしてくれる筈と思わせない子育て…」
母親が出来ないのであれば、教師が行うのは当然です。それが仕事ですから
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
〒102-0084東京都千代田区二番町9-2日興ロイヤルパレスB1
Tel 03-3265-7774 / Fax 03-3230-4737
http://www.keishinkai.ne.jp/