今日の最年少クラスの一コマ「今日は母親参加の授業です。」
一昨日の二・三歳児発達診断テストに続き「受験時の装いの母子」で一杯です。
受験指導の教室が、紺を基調とした装いで通塾することが決まり事のように思われがちですが、私の教室ではそのような決まりも習慣もありません。考査や今日のような指導だからこその装いなのでしょう。教室から要求するような類のものではありません。だらしのない装いでなければ、それぞれのご家庭の個性豊かな装いで通塾する方が自然ですし、日常の生活の中にフォーマルな装いを必要とする場も用意し、TPOに合わせた装いや行動をするのが本来の私立・国立附属幼小のご家庭らしいと言えます。
「不慣れな装いで考査に臨まないために、普段から慣れておいた方が良いのでは?」という声が聞こえてきそうですが…
常に考査時の装いをさせている事の不自然さについて、私立附属幼小出身者からよく耳にします。私立附属幼小が、昔からTPOに応じた対応の可能な方々の場であったからでしょう…
「受験までたっぷり時間がある時期なのに、まるで明日考査に臨むかのような親子ばかりの様子を見て、幼児教室に通うのを止めたことがあるんです…」と、体験に訪れたカソリック附属幼稚園出身者から何度も耳にするぐらいですから違和感を感じるのでしょう。
「それは、出身者の余裕でしょう!」と思うかもしれません。でも、出身者であろうがなかろうが受験家庭の条件に違いはありません。親となって初めての経験に臨もうとする時、「こういうものなのよ!」と耳にしたり、何か妙な様子を目にして違和感を感じる方が普通の感性です。
これは、バブル期以来急速にポピュラーになり「お受験」や「お入学」などという言葉まで生まれてしまった背景故の歪なのかもしれません。
人生経験を基に論理的思考で対応ができ、予想だにしない事が起きてしまった時に動じない保護者に、附属幼稚園や小学校は門戸を開いています。親としての成長が子供の成長を生みだすのは今も昔も変わりません。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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