(問)慶進会の卒業生で中学受験を目指す生徒はいますか?
(答)「中学受験校」を本命にする家庭もあります。でも、大学附属校に入学した生徒が中学受験をする事も珍しくありません。
当会の保護者から感じるのは、最終学歴以上に「育ち」を重視している方が多いことです。
例えば、白百合学園であれば、大学受験の高い合格結果は確かに魅力ではあるけれども、それ以上に女子校やカソリックの宗教教育で身につくものに期待している保護者が多いということが言えます。
ブログを通じて、私立や国立附属幼小へ通う意味についてお伝えしているせいかもしれませんが、中学受験で有名中学に入学最良の道と考える保護者にとっては興味の薄い「育ちの重要性」について理解し、期待している保護者と言えます。
卒業生の中には、成城学園や学習院、青山学院のような大学附属に進学しても、中学受験をする生徒がいます。育ちの重要性と、中学受験の結果の両方を得ようとするのは、欲張りと思われるかもしれませんが、見事に達成する子供も珍しくないのです。
この数年では成城や学習院から麻布中学とか、青山学院から開成、森村から女子学院などに進学した卒業生がいます。中学受験校や大学受験校に進学した子供も含めてですが、卒業生の20~30%は中学受験をしているように思います。
卒業後も時々遊びに来る卒業生が多いせいか、中学受験への意識の有無や覚悟を、本人に確かめて欲しいと依頼されることがよくあります。大学附属校に通学している生徒は、大学まで内部進学する友人が多いので、なかなか踏み切れないのは当然です。でも幼児教室で担当者だった教師の言う事には聞く耳を持ってくれることが多いので、お母様から依頼されるというわけです。子供も十歳を越えると、親より他者の言うことの方が信頼できるケースが多々あることは、、自分の経験でもよくわかります。
中学受験で他校へ進学した生徒や保護者が見事なのは、学校の行事を全てこなしているだけでなく、その学校の教えを見事に身につけて卒業していることだと思います。受験をしたことすら気づかない同級生も多いのです。他の家庭への心遣いを感じます。
加えて、「将来子供を持ったら、この学校に通わせたい!」と、教師冥利に尽きる発言を大学附属系に通った子供からよく聞きます。学校が心を育てていることの証明です。
人の成長にとって最も重要なことは、学歴では無く「育ち」と思う保護者は少数派だと思います。でも世の中が結果第一主義になればなるほど、その育ちの価値は高くなるように感じるのです。その意味を直接聞いてみたい方は、どうぞいらしてください。一般論では無くその方にとっての価値をお伝えします。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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