11月9日(土)青山学院初等部の男女複数合格報告を頂きました。
青山学院初等部は、6年間初等部長を務められた中村先生が退職され(他校の校長先生になられました)、宗教部長の小澤淳一先生が本年度は初等部長も兼任されることになりました。
初等部長が短期間で代わられる時期が続いた後の6年間を見事に務められていたことを、在校生の保護者の方々から度々耳にしていました。コロナ禍の最中に初等部長を務められた中村先生はさぞ気苦労の多い日々であったと想像できます。
さて、個別テスト(適性検査A)をペーパー考査に変更し、行動観察考査との二日間考査になって四年目の青山学院初等部ですが、その背景にあるのは系列中学からの学力向上依頼がある事を以前お伝えしました。
通知表は用意しませんが、宿題を出し高学年になってからの学力向上を意識した指導への変貌は、同じ共学の学習院初等科の出身者からもよく聞きます。
クラスによっては「宿題に四苦八苦しています…」の声も聞きますから、出身者である保護者にとっては時代が変わったことを実感する日々なのだと想像できます。
二日間の個別考査が定番であった成城学園も、長い間個別のみを出題してきた二日目の考査を、「ペーパー+個別」を出題する学校に昨年度から変貌しました。小学校の学力向上を可能にするための考査内容変更は、一貫校のイメージが強い附属小全体の傾向なのかもしれません。
しかしながら、プロテスタントの男女共学校である青山学院初等部は、聖学院や東洋英和同様、ご家族と一緒に子供を育てる意識を持つミッション系附属小学校であることには変わりはありません。
宿泊指導の多さ、豊富な行事、宗教教育、天然芝の校庭と充実の施設etc.に目が奪われがちですが、青山学院初等部の最大の魅力は、宗教に深く関わった経験の豊富な教員と、初等部への理解と協力姿勢を持つ保護者達の人的環境です。
出身者に青山学院の魅力を聞くと「とにかく保護者達が良かった」とよく聞きますが。これぞファミリーと言える教師と保護者の一体感は、他の附属では真似のできない財産です。
また「自分もこの学校の育ちを経験したかった」という発言をご両親からよく聞くのも、当会の過去の合格家庭の出身者比率が低めだからでしょう。
今回合格された家庭も出身家庭ではなく、初めて小学校受験に臨む家庭でした。青山学院を志願されるご家庭は、過去を振り返ると出身でないご家庭の方が圧倒的に多く、合格者も出身家庭より多いのが実際です。
青山学院の育ちは親の支えあってのものです。入学されたら良きサポーター的存在になってくださることを願っています。合格おめでとうございます。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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