六大学附属で男子校、東京では唯一の存在である立教小は「内容の濃い行動観察」中心の考査を二日間行う附属小です。大学受験志向の家庭が増えている小学校受験ですが、早慶附属や成蹊、暁星と並んで安定した人気を維持しています。
立教小は「男の子の育て方を熟知」しておられる先生方の多い学校として、その評判をよく耳にしますが、「教師が育てたいと思える子供に出会うため」に、行動観察考査を主体の考査にしていると理解されると良いでしょう。
年中期に「本当に来年受験するの?」と思えるほど、精神年齢の低い男子が多いと感じる時代ですが、それだけに男子を「受験で力量を発揮できる子供」に育てられるか否かは、大切な合格条件です。
異性である男子の子育ては、母親にとって母性との闘いのようなものですから、男子の育て方について母親を導く機会が多くなるのは仕方のないところです。当然母親が聞く耳を持っているかは合否に繋がる大きな分かれ目です。
線が細い子ならば太い子に。内向的なら外交的に。内遊びばかりなら外遊びの機会を増やし活動的に。大人と関われないならその機会を増やす…etc
男子校や共学校の求める男子の姿に大きな差はありません。準備を始めるまでの子育てを振り返り、残すべきところは残し、変えるべきところは変える…それだけのことです。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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