川村小学校100周年おめでとうございます。part2
無宗教系の幼稚舎や学習院、日本女子大豊明、成蹊。カソリックの聖心や雙葉学園各校、白百合、暁星。聖公会の立教、立教女学院。プロテスタントの青山学院、東洋英和、聖学院、横浜英和…
これらの学校は長い歴史を経て、現在の小学校や系列幼稚園の姿に熟成されてきました。近年注目度の高い中学受験及び大学受験校、新設校と比べると変化や改革に乏しく、何か有名であることを理由に変わる事を拒んでいるかの印象を感じてしまう方も多いやもしれません。
英語ができるようになれば良いという理由だけでインターならどこでも構わないという例は論外ですが、共働き家庭にとって通いやすいとか、語学教育が充実しているからなどの理由だけで私立附属幼小を選択するのは、全国の小学校の1%しかない私立・国立幼小と関係を結ぶ理由としては狭い見方だと思います。
中学以降と違い、子供の育ちを目的とした教育であり、例外を除き保護者面談を通じて親を選び、そのコミュニティや教師との関りで保護者や親族にも影響の大きい附属幼小の存在は唯一無二のものです。
グローバルな世界で生きる為のスキルを得るのではなく、世界で生きていく為に必要な社会性や人間力を磨く為の場であり、先ずは日本人であることの意味を学ぶ場所なのです。
前置きが長くなりましたが、先日100周年を迎えた目白の川村小学校の幼児教室向け説明会参加で感じた「日本古来の女子教育」の不変の価値は、テクニックではない教職員の人間の魅力に触れる価値観です。
英検取得生徒の多さなどは、川村小学校の魅力だとは思います。でもそれよりも「私立女子校でしか出会う事のない先生方の存在」に価値があるのです。
近年は中学以降の偏差値で幼稚園や小学校を選ぶ保護者も多いでしょう。ならば中学受験の選択がベストでしょう。たとえ中学の偏差値が平均を下回っていたとしても、系列小学校の価値が下がることはありません。
関東大震災後の荒廃した社会・世創を非常時ととらえ「感謝の心」を基盤とした「女性の自覚」を目指した創立者の河村文子先生の考えを、企業でも稀な100年の歴史を通じ、歴代の先生方が受け継ぎ、不変のものとして子供達の人的基盤を育んできたことに価値があるのです。
そして保護者達が川村幼稚園や小学校を温かく見守り支えてきたことも大きな原動力になっている筈です。
少子化の中、近年川村や聖ドミニコなどの私立らしい私立の価値観を理解しない保護者が増えてきた為か、11月に一日だけの受験だけでは定員割れを起こしかねない事態が起きています。
川村小は対策として「イブニング説明会」を設けるなど、説明会や公開授業を増やしています。
そして「体験授業」や「映像遊びプログラム」を実施するオープンスクールの機会も設けています
加えて「自己推薦個別審査」のプレ入試も9月初旬に行うなど、川村小の魅力を広める為に努力を重ねています。
伝統だけでは維持し難い時代がやってきているのでしょう。
私は、子供の人的基盤を私立で育て上げたい家庭の保護者には、幼稚園に通う前の時期に小学校の説明会等に参加して欲しいと思っています。
系列園の川村幼稚園を見学するだけではなく、系列小学校の説明会等に参加して一貫校の意味やその学校の人的影響力を感じ取ってとってほしいのです。
100年の歴史の重みは軽くないのです。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
〒102-0084東京都千代田区二番町9-2日興ロイヤルパレスB1
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