志望校・志望園を選ぶ視点(24)
塾長の立場からの視点 part8
両親にとって価値のある場
子供にとって価値のある場
志望校・志望園を選ぶ視点として上記の二点に絞り込むことの大切さをお伝えしてきましたが、幼児教室がその価値を理解する為に相応しい場になる事が大切だと考えています。
それは「教育者だから規範的立場にならなければ」というようなことではありません。規範的立場ではなく、ご両親が望んでいる附属幼小の親子に必要な条件を示し、導く指導力を身に着けた人材のいる場です。
公立とは異なる私立や国立の教育現場は、行事の機会も多く、宗教教育校ならばシスターやマスール、神父や牧師、僧侶のような聖職者との接点も日常です。ご両親や祖父母も我が子同様に影響を受ける場です。
人と人との関りも多い場ですから、物の渡し方や受け取り方、その際の言葉かけ等々、コミュニティ度の高い場だからこその相手への気遣いや配慮も必要です。
宿泊行事や校外教育の機会も多いので、学校や園からの連絡事項や教育への理解を深めていただく為のお知らせなども頻繁です。
近年気になっているのは、文章を読み理解する姿勢や、相手の話を聞き理解しようとする気持ち、自分の考えや思いを正直に相手に伝える意識が不足している保護者が増えている事です。
全国の99%の公立小や一般幼稚園とは異なる特殊な環境だからこそ、最低限身に着けておくべきことなのですが、残念ながら十分ではありません。
恐らく、その条件を満たしていなくても、専門的能力さえあれば生きていける環境に慣れてしまい、これから多くを親子で学ぶ場に通う事の意味とその条件を理解せずに受験を決めてしまったのだと思います。
歴史を重ねてきた私立や国立附属幼稚園と小学校は、子供のみの机上だけで試される考査で合格判定をしているのではありませんし、大学進学の指導や職に就くためのスキルを身に着ける場でもありません。
まだまだ成長期にある親子が、他者との関わりを通じて、これからの人生を有意義にするための自分磨きをする為の場です。
文章を読み理解する姿勢や、相手の話を聞き理解しようとする気持ち、自分の考えや思いを正直に相手に伝える意識が感じられない親御さんに相応しい附属幼小は一つもないのです。
志望校や園を選ぶ前に、先ずは自身が他者にどのように感じられているのかを理解すべきですし、親身になって正直に伝えてくれる人との関係を大切にして、自分を知る時期だと判断すべきです。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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