志望校・志望園を選ぶ視点(22)
塾長の立場からの視点 part6
例年、複数校の権利を持ちながら入学(園)する小学校や幼稚園を決めきれない外部生からのご相談が、正月明けの指導初日頃から増えてきます。
何とも贅沢な悩みですが、ほとんどの方が私立や国立附属幼小出身ではない為に決めきれないのも無理もありません。
長男や長女が在学中の附属幼小に次男、次女が合格し、加えて他の附属にも合格されたケースでは、兄や姉と一緒の学校や園に通いたいと思うのが当然だけに、他の附属を選ぶ気持ちが揺らいでしまうのも理解出来ます。
共働き家庭にとっては、親の参観や参加機会の多い私立だけに、スケジュール管理の難しさも加わるだけに、「同じ附属の方が楽かな…」と考えるのもよくあることです。
しかしながら、異なる影響を持つ附属に通わせる事から親子共に得られるものが大きいだけに、苦労を惜しまなかったことが将来の財産となることも理解して欲しいところです。
何事にもメリットとデメリットがありますが、良いと思う点に視点にいきがちな考査前と異なり、デメリットばかり不安になり迷いが深くなる家庭もよくあります。
考査前には予想できない贅沢な悩みを抱える事になり、迷えば迷うほど結論を先延ばしにして、越年するご家庭は珍しくありません。
補欠繰上りを待ち続けて年を越した家庭もあるのですから、可能な限り早く結論を出して頂きたいのですが…
どうすべきかについて偉そうなことを述べる気持ちはないのですが、元々は親の意思で決めた受験です。結末も子供の気持ちをくむ必要はありません。世の中を知らず目先の事に引きずられる子供の気持ちを理解することは大切ですが、人生経験のある親が決めるべきことだと思います。
多忙なご両親であるために、異なる学校を選択したくとも、そうはいかない事情もあると思います。ならば、初めから単願で良いではないかと思う方はいるかもしれませんが、例え在学中の兄や姉がいても、親の出身校であっても合格する補償などないのです。
下記のような理由で私立や国立附属幼小で我が子を学ばせる目的があればこその受験です。単願は潔いとは思いますが、先ずは附属に合格させることを優先に考え、選択肢を拡げるべきでしょう。
どういう人になって欲しいかがイメージしやすい人的影響の大きい場だから。
親にとって影響力の大きい場だから。
学業以外の活動も積極的に関わらせたい。
宗教に深く関わった方々からの人的影響を受けさせたい。
創立者の理念が通った人的影響の場だから。
異性のいない学校で学ばせたい。
生涯の友人と故郷の場を得させたい。
中学受験をさせる為の学びを得られる。
高校・大学受験がしやすい学校だから。
大学までの一貫校だから。
出身大学の系列校(園)だから。
親族に出身者が多いから。
家系に必要な学びや人的影響があるから。
結果が出てから迷いが生じないだけの明確な受験理由を、附属幼少の実態を知らないご両親から導き出し、最良の選びに繋げる為に必要なのが幼児教室の教師です。大いに相談し利用可能な場を選ぶ目を持って欲しいと願っています。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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