志望校・志望園を選ぶ視点⒃
職業層による選び
芸術家や作家等のクリエイティブな職業…学問重視の家系が選ぶ附属幼小 part2
学問を大切にしてきた家系の代表格である学者や教職に就く方は、勉強をすることが苦痛どころか楽しいからこそ選ぶ職業だと思います。
例外もありますが、書に囲まれながら、机の前に座り日々学問と向き合う育ちの方が選ぶ職業だと思います。
私は、大学教授、助教授、講師の職に就く家庭にも向き合ってきました。学者や研究職の方々は、公立校の教師や一般社会の方々と比較すると自由人的傾向が強く、型にはまらず伸び伸びした教育現場を好みます。
そのせいか芸術家や作家などのクリエイティブな職に就く人が、学者の家系から育ちやすい事を感じてきました。マイペースで自分の時間を大切にし、型にはまることを好まない育ち故なのでしょう。
芸術家や作家などの家庭が選ぶ附属幼小は…
・自然に恵まれ自由な校風であるワンキャン
パスの成城学園や玉川学園、成蹊。
・体験教育を重視する青山学院。
・芸術系の大学附属の桐朋学園、桐朋小。
・自分らしさを大切にする雙葉系列
あくまで当会の事例ですが、上記の私立附属幼小を選ぶ例が多いのは育ちの環境故の事かもしれません。次の分類でいうならAとBの混合型と言えるでしょう。
A系列大学に進学する割合の高い附属校
B大学受験校(系列大学の有無に関わらず)
C中学受験校
国立大出身の高学歴系の家庭が、国立大学附属幼小を選ぶ例は多いと思います。でも学者等の教職に就く方々は国立附属の幼稚園や小学校の存在理由を理解しているので、安易に選ぶことはありません。
国立大学附属小学校は全国に70校ありますが(私立小は231校)、教育実習生の授業や全国の先生方の視察も多い、新しい教育の在り方を現場で実践し研究する場であり、宗教教育も創立者の教育理念もありませんから、本人の自主性に任せた教育現場になっています。
クラス毎に担任の指導方針も異なる為、国立大附属だから学習習慣が身につく筈…とは言い切れないのです。
医師家系、法人勤務家系、官僚家系の家庭が、学習習慣が自然に身につくカソリック系の附属を選ぶのは、大学受験の結果を求める家風だから当然でしょう。
しかしながら、学者の家系は理系にせよ文系にせよ様々な専門分野があるせいでしょうか、興味を持つ附属幼小が様々で一貫性がないのが特徴です。
受験の結果よりも自由な校風を重視し、自分の好きな事に打ち込める環境を求めた結果なのかもしれません。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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