2016年4月に創立90周年を迎えた国立学園小学校は、1926年創立以来、系列は国立学園附属かたばみ幼稚園（1954年開園）のみという珍しい私立附属です。

創立者が西武グループ創始者の堤 康次郎氏、元理事長が西武百貨店、セゾンコーポレーション会長の堤　清二氏ということですから、東急の五島慶太氏が創設者である「学校法人五島育英会」の東京都市大付属小学校と類似の背景を持つ附属小学校です。

1974年に「4年生以上全教科担任制」を導入。1992年からは、他校に先駆けて「完全学校週5日制」を実施するなど、教育体制や制度改革を積極的に取り組んできました。

全員が中学受験！

中学以上の系列校を持たない国立学園小は中学受験校としての実績を積み重ねてきました。近年の小学校受験では、前述の都市大付属小、宝仙学園小、洗足学園小、目黒星美学園小、精華小のような中学受験の結果を評価して志願する私立附属小の人気が定着しましたが、中学受験よりも高校受験が主流であった時代から、神奈川県の精華小（創立1922年）と国立学園小が中学受験校の代表的存在でした。

当会でも数十年以上前からこの二校は人気でしたが、洗足学園や宝仙、都市大付属の人気が高まるにつれて、特に国立学園の志願者が減少していました。

今回の国立学園合格の一報は久しぶりの朗報で、幼小受験歴40年の私にとっても懐かしさを感じるものです。他の中学受験校同様ペーパーだけではない高い総合力が合格条件となっている国立学園ですが、考査日程は次のようになっています。

国立学園小学校 | トップページ東京都国立市にある私立小学校です。緑豊かな環境の中で、豊かな人間性が培われます。自ら学び考え行動する子どもたち。全員が中学受験に向けて取り組み、共に切磋琢磨しあいながら、心も体もたくましく成長します。www.kunigaku.ac.jp