小学校受験準備をブラッシュアップ
「受験直前の過し方 part3」
毎年、十月になると感じるのですが、何だかバタバタした感じの保護者を見かけるようになります。
受験への様々な不安からか、通常行わないようなことをして慌てている姿や、今大切にすべき事が見えなくなり、不要なことばかりが気になっている様子が手に取るようにわかってしまいます。
例えば…
・病気やケガを恐れて幼稚園を長期間休ませてしまう。
・他の子供から悪影響を避ける為か接触を極力減らしてしまう。
・弱い分野の学習や難問、過去問ばかり続ける。
・受験への意識が高まった我が子に任せれば良いのに我が子の自主性を妨げたり、聞く耳を持たなくなる。
・教室を急に替えたり増やしてしまい、我が子が飽和状態になっていたり、飽き飽きしている事すら気づかない。
・他の家庭の動向が気になりすぎて、我が家がすべき選択を見誤ってしまう。
・東京以外の受験も始まっているのに、模擬テストで土日を埋め続け、結果に一喜一憂して精神が不安定になるetc.
また、その人物らしさが消えてしまう例もよくあります。私立附属の保護者のイメージを意識しすぎて本来の自身の魅力を無くすことがよくあります。ありのままを出せばよいのですが…
一人目の受験を成功し、その附属の保護者になって通園・通学しているうちに、その附属らしい親になろうと意識しすぎて、最初の受験時にあった自然体の魅力(人柄や振る舞い、発言など)を無くしてしまい、他者から魅力を感じない人物像となり二人目の受験を失敗してしまう例です。
私の経験では、明らかに別人の様相となってしまう方を見かけました。カソリック附属でも、出身者や信者は入園(学)後も何ら変わらず自然体でいるのですが、本来の自分を見失った母親となってしまうケースがあるのです。
自分では、その附属の保護者になりきっているつもりでも、表面だけ装ったものであることは誰の目で見ても明らかです。その附属で学んでいる子供達はその附属らしさを身につけていきますし、宗教の良き理解者となって成長していきますが、出身者でない保護者は、その附属の教えや宗教教育に向き合い我が子の成長を見守るだけで十分です。
明らかに背伸びしすぎてしまった結果が、その方の本来の魅力を無くし、二人目の子供の受験の失敗の原因となります。二人目ですから一人目の時のような準備ができなくても仕方がありませんが、私立附属の保護者然とした振る舞いばかりに気をとられ、子供の成長をおろそかにし、受験準備に向き合えないと合格の二文字が遠のいていくものなのです。
最初に戻りましょう。
「何だかバタついた感じのする保護者を見かけるようになります…」これは、初めての受験や久しぶりの受験をするケースでよくあります。前述の例のように本来の自分の姿を失っている事に変わりはありません。
実際には全ての受験生の保護者が心穏やかではなく不安で一杯なのです。そうでない親がいるならば、それは受験を舐めているだけです。
とにかく落ち着いて冷静になってください。
自分の姿がどのように見えているかパートナーに確認してください。不安や愚痴を一気に吐き出して、本来の自分の魅力ある姿に戻ってください。
そして最後に…
「我が子を信じられるのは自分だけであることを自覚してください。」
もちろん私達も信じています。信じているからこそ導けるのです。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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