小学校受験準備をブラッシュアップ
「受験直前の過し方 part1」
夏期期間に鍛えられた子供達は能力が高くなっています。幼い子供達の保護者も伸びて、仕上がっていく実感を感じている事でしょう。
ところで受験現場でその実力を如何に発揮できるかが保護者の接し方次第であることを、長年の経験で私たちは知っています。受験に立ち向かう気持ちは私達が育てて参りますが、最後の一押しは保護者の役割です。
親の不安や心の乱れを見事に見抜き、自分の事よりも親の心配をするために築き上げた実力を発揮できなくなるのが幼児の特徴です。保護者の様子がおかしくなった後、平均して二週間後には子供の能力低下をおこします。
当然元の状態に戻るのにも二週間かかるとして、十一月に本命のある受験だと十月中旬に調子を崩すと、復調がギリギリになる上に、東京以外の小学校受験が行われる十月は不調のまま受験に臨まなくてはならなくなります。これは幼稚園受験でも同様で、親力が如何に大切かを思い知る事になります。
考査に向けて緊張し、不合格やトラブルへの不安から心のバランスを壊しやすい9~10月は、主任や私が最も保護者の様子を観察しなくてはならない時期であり、余計な口も挟まなくてはならない状況も想定されます子供が良い意味で鈍感なタイプであれば、親の心理に気づかないので変化が少ないのですが、勝手に考査に臨む不安などを強めていく早熟で敏感な子供は要注意です。保護者が細かな事を気にせず大らかな気持ちで過ごせるように夫婦が協力しあう大切さを理解してください。
披露宴のケーキカットではありませんが、夫婦となって何番目かの大切な共同作業です。受験を決めたのは保護者なのですから、自己責任感を強くもって乗り切ってください。
保護者が願書準備等々で忙しく、子供と向き合えないために子供の調子を崩してしまう家庭…。反対に親の過干渉から逃れられることで、子供の調子が良くなった家庭…。
九月は家庭によって様々ですが、忙しい日々を過ごしていたためか、あっという間に過ぎてしまいます。
十月は、面接や考査の日が近づくにつれて、緊張感や不安で保護者の精神面が乱れやすくなる恐れがあります。特に日程の詳細がわかるまでは、「あーでもない…こうでもない…」といくら考えても解決できない内容で思い悩む事も多いのかなと思います。
ところで、保護者は皆同じではないから良いのですが、志願校(園)の考え方も各家庭千差万別です。小学校受験の場合、十校以上も併願校を並べる家庭から、思いっきりが良い単願まで…幅広過ぎます。
三保や二保の幼稚園受験では単願にする傾向がありますが、初めての幼稚園受験では認識不足が原因の無謀な志願園選択になりやすいので、しっかりと対話を重ねて適切な判断へと導かなくてはなりません。
私は、保護者の意志を優先にしていますが、一応プロですから子供の力量を無視した無謀な提出の仕方や、無意味な学校や園にまで提出するような、思慮の浅い判断には口を挟まざるを得ません
理由をしっかりと伝える事さえできれば、客観的に判断頂けますから、私は自分が後悔しないためにも余計なお世話をし続けようと思います。それは過去に何度も「遠慮せずに意見すれば良かった…」という後悔の残る経験をしたからです。
頑固であったり、聞く耳を持たない方には何を言っても仕方がありませんが、私だけでなく主任との数多くの面接や授業後の解説等を通じて積み上げた信頼関係のせいか、ほとんどのご両親が耳を傾けてくださるので助かります。
接点が無かった外部生の保護者でも、カウンセリングの機会を通じてセカンドオピニオンとしての役割を果たすことを真面目に取り組んでいますので、遠慮なくご利用ください。
後悔をしない受験の為に、私たちは余計なお世話を続けます…
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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