既に6月下旬というのに、今年は願書・面談対策の相談がほとんどありませんねー。例年だと、「面接質問の一問一答」のノート交換を保護者から依頼され、かなりやりとりをつづけていたり、面談時の質問回答についての相談や、模擬面談の申し込みでさえちらほらとあったぐらいですから、少々心配になってきました。
特に保護者の選びが狭い幼稚園受験を目指している、初めての受験のご家庭の動きが遅すぎて、合格に向けての条件を満たせるのか?心配は無いのか?等々不安になります。
コロナ禍に活動量が少なく他者からの刺激が不足気味で、子供の成長が遅めのご家庭が多い昨今ですから、我が子の心配ばかりで我が身に目が向かないのかもしれませんが、親力のステージが上がれば、それにつられるかのように子供の成長が促されるのが子育てですから、先ずは親自身の磨きを心がけて欲しいと願っています。
この時期、願書でお困りの方がおられるかもしれませんのでポイントをまとめておきましょう。
①面接で良き質問を引き出せる文章になっているか。
②名前だけ変えれば他者の願書となる文章になっていないか。
③家庭や子供の姿を良く見せようと思って記入しない。
④書いた言葉に嘘はないか。
⑤記入者のパートナーが理解していないことを書いていないか。
⑥伝えたいことを全て書こうとしてはいないか。
⑦字の大きさは適当か。
⑧段落分けなどを配慮した、一読して理解できる文章であるか。
⑨会話文などを多用して、小学生の作文のようになっていないか。
⑩記入者の様子と文章が一体であるか。
私は長年添削をしていて、滅多に文法的におかしな文章には出会いません。稀にある場合は、内容を生かして書き直させて頂くこともありますが。そこまでの方は珍しいです。保護者層に恵まれているのかもしれません。
しかしながら、最近の願書記入指導でよく言われる「附属幼小の方針に合致する家庭の方針の記入が重要です…」の言葉をうのみにして、薄い合致点をさも重要な志願理由として記述したり、無意味なエピソードが多い為に質問の用意ができず、仕方なく定番質問のみの面接になってしまうことは十分に考えられますから、良き面接機会になるための願書記述を甘く考えないことを願っています。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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