「私立幼稚園受験対策 私立附属幼稚園の親子考査内容からの考察」
前回の発信「私立幼稚園受験対策 親子参加型授業を行う理由とは?」で「初めて出会う他の親子との親子遊びでは、普段一緒に遊んでいる親か否かが一目瞭然ですし、緊張している子供を和らげる存在であることや、在園生になってからの交友関係に繋がる「他の親との良好な関わり方(協力)」への評価を可能とします。と述べました。
幼稚園受験の親子考査は二つに分類できます。
①室内の遊具や運動器具を利用した親子の自由遊び
青山学院、日本女子大附属豊明、東洋英和。雙葉幼稚園など
日々の生活で良好な親子関係を築き、我が子に対してひた向きに真面目に向き合うことができる親であるかの判断や、他の親子との関り方を通して、コミュニティの中で良好な関係を築ける親かどうかの判断が可能です。
②折紙等を利用した制作や課題画などの課題を親子一緒に行う。
白百合幼稚園、暁星幼稚園など
親子で取り組む共同作業を通じて、親離れ子離れが出来ている親子関係が確立できているか?。親への依頼心が薄く、自身で完成する意識が育つ関りや導きをしている親であるか?
友達のような親子が目立つ昨今、親と子の区別をつけた子育てを通じて、親の指示やアドバイスを聞く耳を持ち、最後まで諦めずに完成させるために必要な技術と気持ちを育てたか?
上記の親の条件に加えて、次の子供の条件も満たしているかが問われるのが幼稚園受験です。
⑴「けじめのある子」
⑵「待つ・我慢の出来、話を記憶とする子」
⑶「協調性のある子」
⑷「集中力のある子」
①のタイプの考査でも、日本女子大豊明幼稚園は、親への依頼心が薄く、総合発達度の高い子供を選ぶ傾向があります。対して二年保育の雙葉や田園雙葉、親子テストを行わない学習院幼稚園は、上記の⑴~⑷の伸びしろのある幼い子供もいるのが特徴です。
しかしながら、私立附属幼稚園出身の方が少ないせいもあり、どうしても過去問等の課題への評価しか見えなくなる保護者が多く、子供らしさを無くしストレスを抱えるような準備を続けたり、気に入られようとして本来の姿を無くしてしまうような親も多いのが現実です。
結果的に幼稚園の先生方にとって魅力を感じない親子になってしまうケースが目だちます。やはり自分たち家族の姿を客観的に判断し、その家庭のあるべき姿の延長線上での磨きを目指して欲しいので、子供だけでなくご両親に対する導きが必要なのは言うまでもありません。
次回は白百合幼稚園の二次考査内容から、親子考査についてより理解を深めてみたいと思います。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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