幼稚園・小学校受験準備をブラッシュアップ
「模擬面接練習のポイント」
模擬面接練習について、保護者はどのように考えておられるのでしょう？
陸上競技などでは、練習でいくら好記録を出せたとしても、競技会でその記録が出せるか甚だ疑問です。慣れたグランドではないからです。その例と同様に、模擬面談で上手に話せたとしても、不慣れな環境の上、初対面の相手との面接で緊張感が無く臨める方がそうそう存在する筈はないのです。
やはり実戦経験は貴重で、何校か面接に参加しているうちに、面接のペースを自分で作れるようにまでなったと述べる方も稀ではありません。
東京私立小学校受験の両親面接は、11月の考査と同時進行の日程が多く、10月中に面接が行われる青山学院初等部の男子や、立教小学校を本命にする家庭を除き、10月初旬から考査が始まる神奈川・千葉・埼玉県の小学校受験の面接に臨むのが最善のシュミレーションかもしれません。
【神奈川県】精華小、カリタス、清泉、洗足学園、捜真、森村学園、桐蔭学園、桐光…
【千葉県】日出学院、国府台女子学院、聖徳大附属…
【埼玉県】開智、開智望、さとえ、西武文理、浦和ルーテル、星野学園…
東京の附属小を本命にしているからといって、上記の小学校の受験を甘く考えてはいけません。東京以外の私立小学校を本命にする家庭も多く…準備不足で臨むと不合格の三文字を手にすることになります。面接の準備も怠ってはならないのです。
だからといって、そうそう他県の面接をシュミレーションに利用するわけにはいきませんし、不合格となって自信を無くす可能性も十分に考えられますから、せいぜい二校でしょう。幼稚園受験ではその機会すらないかもしれません。
実戦経験を繰り返すことが不可能でも、可能な限り自信を持って面接に臨んで頂くために、私は幼小受験面接対策を数えきれない程行ってきました。「模擬面接15分～30分、その後平均1時間の検証とアドバイス」が定番です。
最も大切にしていることは、願書等を基にしてその家庭だけに意味のある問いかけをすること。そしてその後回答についてじっくり検証し、相手の気持ちを引き寄せる「魅力的な言葉」を導き出すことです。綺麗ごとや浅い考えの言葉を受け入れる程、相手は甘くないからです。
実際の面接は、一方的なものではありません。最初の質問は教師からだとしても、対話形式で進行するものです。魅力的な言葉には、良き質問が生まれる…その繰り返しが面接です。
そして、その様子から品格、教養、人柄、夫婦関係ｅｔｃ．を見抜かれてしまう事も忘れてはならない事です。学校や園によって特に大切にしている事の違いはありますが、緊張感の中で可能な限り普段の姿を出すためには、「やるべきことはやれたのかな…」と思える自信らしきものが必要なのです。
願書の準備と並行して考えるべき時期がやってきましたね…
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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