幼稚園受験準備をブラッシュアップ
「私立幼稚園受験対策 私立附属幼稚園と家庭の属性の一致について」
前回は、小学校受験に於いての保護者の居場所としての属性について述べましたが、どちらかというと幼稚園受験の方が、保護者の属性の不一致は不合格の最大の理由になっています。
その結果「出身者優先」「縁故の有無が大きい」を代表とする、「不合格という結果に対する治まらない気持ちを解消するための言い訳発言」の伝播を生み出しているのが現状です。
「白百合幼稚園は出身者優先ではないそうですね…」と現在は認知されていますが、「出身者合格率があまりに低いこと」が受験家庭に知られるまで多くの時間を費やしたように、「こういうものなの…」的情報は、時間をかけてじわじわと伝搬されるものだと言えるでしょう。
実は「三十年以上前の白百合幼稚園出身者の多くが、出身園を受けず他の幼稚園(豊明、カリタス、光塩、東洋英和、二年保育の雙葉、田園雙葉)を第一志望にしてきたことは、いまだに認知されていないようですね。
これは、私立や国立附属幼稚園の受験情報の近年の内容しか伝えられていない為であり、数十年の幼小受験過去歴を知れば判断できる筈なのに、やはり私立附属小学校出身者が、全国の小学校の1%にしか過ぎないが為に事実が伝わりにくいという条件の影響もあるとい思います。
もしこの事実を知っていたとしても、では「何故そうなってしまったのか?」という理由については、より知られていないのが現実です。
あまり詳しくはこの場で申し上げませんが、当時の白百合の親の層が、現在と著しく異なっていたことがその答えに繋がることであるとだけ申し上げておきましょう。
とにかく、有名私立附属幼稚園は、小学校とは比べ物にならない程、家系や職業、育ちの背景の違いが理由となって、幼稚園と家庭の属性の一致が狭くなっているのは間違いが無く、それを理解していないと志望園の決定の段階で、結果が見えてしまうような過ちをしてしまうケースがあまりに多いのが、私としては残念でしかないのです。
まあ、それが理由で当会の幼稚園受験、特に三年保育は家庭に相応しい園にほぼ全員合格を近年続けているわけですが…
二年保育でも「男子を育てられる母親重視+子供の発達重視」の幼稚園受験では極めて少数派の暁星幼稚園等で、発達が間に合わないという男子にありがちな、固有の致し方の無い理由で、不合格の例は少数あります。
しかしながら、少なくとも中学受験以降的な「初めに志望校ありき」という私立幼稚園受験にもっとも不向きな準備は当会では行わないが故の、有名附属幼稚園の中で各ご家庭にとって、現時点で最も通う意味のある幼稚園への合格結果を出し続けているのです。
「私立附属幼稚園と家庭の属性の一致」について述べる時、もう一度幼稚園がご両親や子供にに何を求めて、選抜をしているのかという視点が必要だと思います。
有名附属幼稚園は、世間一般の方々が納得しやすい「高学歴」「地位や家柄の良さ」「高収入」「専業主婦家庭」「出身者」「縁故」etc.を主たる条件として選んでいるのではありません。
①私立附属独自の視点を基にした保護者属性を持つ「相応しい家庭の選び」
②その附属で「育つ意味と価値を理解している保護者」
③他のご家族や教師と良好な関係が可能な、コミュニティの一員となる要素を持った「社会性に富んだ保護者」
④親がしっかり子供と向き合い、心の成長と社会で生きる基盤を子供に身に着けさせた「高い親力で育まれたもう一度会いたいと思わせる魅力ある子供」
合格の二文字は、上記の理想を追い求めた附属側の選びの結果に過ぎないと確信しています。しかしながら99%以上の公立育ちで占められた一般社会の常識ではなかなか理解できない筈です。
理解するだけでなく、無意味な準備で後悔をしないご両親になって頂く為に、家系や、育ち、職業選択などの背景を調べ直し、自分の両親が何を大切にしていたのかを考えて欲しいと切望します。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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